![]()
留学情報
留学体験談
交換留学(エディンバラ大学)
エディンバラ大学_瓦田 優香さん
- プログラム種別
- 交換留学
- 留学年
- 2025年
- 言語
- 英語
- 地域名
- 欧州
- 行先国名
- イギリス
- 大学名
- エディンバラ大学
- 部局名
- 理学部
- 課程
- 学士
- 新渡戸カレッジ
- 該当
エディンバラ大学(イギリス) 2025年9月~2026年5月
【所要経費】
航空運賃:¥45万
保険料:¥83,460(9/8-6/7)
VISA:¥105,401
VISAセンター:¥18,785
医療システム:¥156,090/年
教科書代:なし(全てデータ)
入居準備:¥1~6万
生活費:¥2~5万/月(洗濯720/回)
寮費:¥150万(食事込み)/年
交通費:21歳以下でバス代 ¥0
1. 渡航前の手続きについて
①ビザ(VISA)又は滞在許可書
経費:VISA申請代105,401円+IHS医療システム登録代156,090円+VISAセンター代18,785円。
VISAセンターは東京か大阪にしかなく、平日しか開いていません。申請後VISAセンターを予約し、生体情報を登録します。私は申請から生体情報登録、パスポート受け取りまで1か月かかりました。また、申請に必要なCAS番号は大学を催促して6月頭に受け取りました。
②航空券について
University of Edinburghの最寄り空港は、Edinburgh Airportです。日本からの直行便はないので、ヨーロッパかアジアでトランジットの必要があります。私は行きはシンガポール航空、帰りはルフトハンガ航空とANAを利用しました。何が起こるか分からないので、早めの予約をオススメします。
2. 到着直後の手続きについて
①大学関係
International check-inを予約し、VISA情報かフライトチケットを提示する必要があります。University of Edinburghでは授業登録は渡航前のコースランキングの提出で決まりますが、現地でStudent Adviserの方にメールすることで変更が可能です。寮はカードキーの受け取り日時が指定されているので到着後、ホテルなどに数日滞在しました。寮はシーツやふとん含めほとんどなにもないので、数日は買い出しでつぶれます。
②滞在許可書関係
滞在許可証の代わりに、イギリスでは到着前にeVISAを登録する必要がありました。登録自体はオンラインで、1~2日あればすぐに終わります。アプリが必要なので、パソコンとスマホ2台で登録を行うことをオススメします。
③その他
・オリエンテーションやソサイエティ(サークル)のイベント情報は全て専用のアプリで確認できます。
・緊急連絡先の情報は担当のStudent Adviserのものを記入しました。FAXはありません。
・21歳以下はバスが無料になるYoung Scot Cardは、寮のBanb leeterが発行され次第、申し込むことができます。
3. 留学生活について
①大学関係
文系、医学系のあるMain Campus(George campus)、理系のあるKings Campusの他に小さなキャンパスが街中に点在しています。寮を選ぶ際は自分がどこで授業を受けるかも考えた方が良いです。
Kings Campusは新しい建物が多いですが、Main Campusは歴史ある建物です。近くのMeadowsと呼ばれる広場では学生達がピクニックをしたりくつろいだりしています。現地学生の10陪近い学費を払っているInternational Studentsが半数近くを占めており、アジアの学生も数多く在籍しています。
②大学の所在する街(町)の様子
エジンバラは日本と同じくらい治安の良い街です。夜中に女子1人で出歩いても、まず何か危ない目にあうことはありません。ただ、大麻の匂いはそこら中でするので、関わらないようにしましょう。
スーパーはLidlとAldiが安くて便利です。ドラックストアも日用必要品を安く売っています。日本でいう百均にあたるのはPoundlandで、到着後小物を揃えるのに便利です。布団やシーツはPRIMARKで揃えました。歴史ある建物が並ぶ落ち着いた町です。気温は一貫して低めで、強風が傘を破壊しにきます。
③授業について(そのⅠ)
英語のライティングなどの補講は希望すれば受けられます。またStudent Support Teamがいつでも相談を受けつけています。成績評価は北大に比べるとかなり厳しく、3年生の成績の大抵がBかC(60~50)で、A(70+)は非常に稀です。知識よりも文章校正やイントロダクションの流れなどが重視されるので、ライティングが苦手な人は苦労します。授業はほぼ全て録画されるので、字幕をつけて見返すことができます。スケジュールはスッカスカです。
④授業について(そのⅡ)
(最も興味深かった授業)Developmental Biology 3
私の専門分野である発生生物学の授業です。ショウジョウバエからマウスまで、各分野の専門家達が濃厚な授業をしてくれます。日本に比べて実習が非常に少なく、代わりにLectureとEssayが中心です。Tutorialと呼ばれるワークショップでは、専門サイトの見方や実験結果の解析なども行います。上述の通りライティングが重視される校風なので、理系でも容赦なくEssayを書きますし、テストもEssay方式です。
(最も困難だった授業) Structures and Functions of Proteins 3
Pymalという特殊なアプリの扱いが成績に直結してくる悪夢の様な授業です。日本ではあまり扱わない情報系の知識をガッツリ学べるのには利点ですが、それを差し引いても大量の課題と予習で、スカスカなスケジュールを埋めてきます。テストがなかったおかげでなんとか踏み留まりました。
⑤大学が提供するサービスについて
Student Adviser含むStudent Support Teamが常駐しており、いつでも相談できます。
学生主体の支援団体もある様子でしたが利用する機会はありませんでした。専門科目ごとに団体があります。キャリア支援センターでは、CVの書き方から進路相談まで対応してもらえます。私がそこでCVを見てもらい、研究室見学に大いに役立ちました。また、図書館はMain Libraryが24H空いていて、貸出期間も最長1年と充実したサービス内容でした。ノートパソコンの貸出もありました。
4. 住居と食事について
①住居
私は大学の寮に滞在していました。En-suite(個別バスルーム)でCatered(食事付き)を希望したので、かなり快適だったと思います。2人部屋は半額ですが、ベットが真隣にあるので、相性や生活リズムが合わないと苦労します。私が滞在したChancellors CourtはCateredの量が集まるPollock Hallの中でも最大の建物で、レクリエーションやランドリー、音楽室がありました。学校の寮は元気いっぱいの一年生が多く住んでいるので、夜中の騒音と度重なる火災報知器は覚悟が必要です。
②食事
朝晩の食事は寮のカフェテリアで、昼は自分で買ったりカフェテリアから持ち帰った果物を食べていました。イギリスの食生活は揶揄されがちですが、バイキング形式であったため好きなものを選んで食べることができました。果物かヨーグルト、デザートがいつも置いてあったので、個人的には大満足でした。ただ、休み期間はカフェテリアが閉まるので、その期間はポットやレンジしかない寮でサバイバル状態でした。外食すると高いですが、スーパーの野菜や果物は日本と同じかそれ以上に安いです。
③インターネット環境
コンピュータ、ダブレット、スマホを持参しました。学校と寮はEduroamのWi-Fiが利用可能でしたので、作業には特に困りませんでした。
案内や図書館、学校の建物には基本的にフリーで使えるパソコンも置いてあったので、レポート作成や課題で困ることはありませんでした。貸し出しのノートPCも図書館にあります。
④住居に関するアドバイス
私が居たのはPollock HallのChancellors Courtです。En-suite(風呂トイレ付き)でCatered(食事付き)の条件で探しました。料理が苦手だったので私はとても助かりましたが、食にこだわりのある方は、Non Cateredを選ぶと良いかもしれません。Cateredの寮はキッチンがない(レンジとポットのみ)で食事の出ない休み期間は注意が必要です。また、学校の寮は騒音トラブルもあるので、眠りの浅い方は気をつけてください。
5. 留学生活全般について
私は3年生後期、授業を全て受け終わって研究室配属が決まった時点で留学しました。帰国は6月、4年生の卒業研究に2か月遅れて参加することになります。3年生後期のプレ卒業研究を留学先の大学と単位互換する形です。院進予定での留学となりました。
留学前は、現地の研究室で研究活動に参加できたら良いなと目を輝かせながら、忙しい合間を縫って準備を進めていました。VISAの申請も現地の医療システムも何も分からないまま、大金が口座から抜けていく様子に、もう後戻りできないのだと期待と不安を抱えていたのを覚えています。
家族に見送られて到着、現地の学生と話してまず、留学イメージとのギャップに打ちのめされました。留学に必要な英語試験の点数を満たして疲弊したので、英語は得意なものと楽観視していたのですが、初日はただ黙ってうなずくことしかできませんでした。個人的に盲点だったのがあいずちで、反応できないので会話に入って行けませんでした。意外なことに、授業の方は全て録画されて字幕付きで後から見返せるのでそれほど困ることはありませんでした。学校と寮を往復し、録画授業を見続ける日々の中で、自分はなぜ留学に来たのかと何度も問い返しました。研究室へ送ったメールにも返信がなく、1か月風邪を引いたこともあり、鬱屈とした1学期でした。
転機があったのは2学期で、あと半年もしないうちに帰るのかと思い吹っ切れた時です。距離を置いていた現地の日本人会に参加し、院生と学部生、留学生を繋ぐ交流会を主催しました。院生の方からキャリアのお話などもいろいろお伺いすることができ、将来のキャリアプランを具体的にイメージできました。そこから研究室所属を見学の方針に切り替え、最終的には目的の研究室の見学を行うことができました。発表の機会までいただき、緊張の中、現地の教授とそのチームに自分のテーマをプレゼンしました。色々と興味深い指摘を頂きて、自分のテーマに対する解像度と今後の方針がより明らかになりました。心の余裕ができて観光や旅行にも行くようになり、色んな思い出を作ることができたと思います。現地でできた友達とは今も連絡を取り合っていて、かけがえのない繋がりをたくさん頂きました。
留学を通して、一番の不安であり、一番の支えで合ったのは、「自分はなぜ留学に来たのか」ということです。全部が思い通りの留学など存在しなくて、時間と心のリソースとの戦いの中で、一番大事にしたいことを日々追い求めるしかありません。私も研究者としてのキャリアを考える上で、留学したのに、いつの間にか理想の留学に追いすがってしまい、辛い1学期を過ごしました。これから留学する皆さんは、どうか理想に潰されずに自分だけの留学の形を探して欲しいです。