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留学情報
留学体験談
交換留学(ルクセンブルク大学)
ルクセンブルク大学_永井 麻紀さん
- プログラム種別
- 交換留学
- 留学年
- 2024年
- 言語
- 英語
- 地域名
- 欧州
- 行先国名
- ルクセンブルク
- 大学名
- ルクセンブルク大学
- 部局名
- 教育学部
- 課程
- 学士
- 新渡戸カレッジ
- 非該当
ルクセンブルク大学(ルクセンブルク)2024年9月~2025年7月
【所要経費】
往復航空券 35万円
留学保険料 10万
教科書代 3000円
住居費(完全プライベート)570ユーロ/月
食費 3~5万円/月
交通費 0円(公共交通機関は無料)
娯楽費 30万円
合計200万円以上
1.渡航前の手続きについて
①ビザ(VISA)又は滞在許可書
滞在許可証を取得するために、戸籍抄本のフランス語への法定翻訳と、無犯罪証明書が必要だったので、それぞれフランス語学校と北海道警察本部に行きました。それぞれ申請して2週間ほどかかりました。費用は覚えていませんが、1~2万程度だったと思います。その後、在日ルクセンブルク大使館ではなく、ルクセンブルク移民局に直接滞在許可証を申請しました。数週間でルクセンブルクから郵送で許可証が自宅に届きました。色々と分からないことがあったので、大使館に何回か問い合わせたと思います。
②航空券について
行き:ターキッシュエアライン(新千歳→羽田→イスタンブール→ルクセンブルク・フィンデル空港)
帰り:チャイナエアライン(フィンデル空港→フランクフルト→台北→新千歳)
行きは公式のサイトから航空券を購入しましたが、帰りはスカイスキャナーでなるべく安い航空券を探しました。手荷物の許容量や乗り継ぎなどで問題なければ、格安でも全然大丈夫だと思います。
2.到着直後の手続きについて
①大学関係
空港に着いたらまず大学に行って寮の説明やカギをもらいました。大きなスーツケースとボストンバック、リュックを持ってのバス移動が大変でした。初めての場所だったので、空港から違うバスに乗ってしまったり、降りる場所を間違えたり、どのバスに乗ればいいか分からなかったりと、大学まで1時間半もかからずに着くところを、4,5時間かけて行きました(留学生の中には空港からタクシーを使った人もいますが、ルクセンブルクは交通機関が全て無料なので…)。
それでも親切な人はいるので、そこまで心配はいりません。英語は比較的通じますが、人によってはフランス語で返されました。大学の寮は大学から徒歩13分ほどの場所にありますが、最初は見つけられずにしばらくうろうろしたので、もし分からなければ大学生らしき人に声をかけるといいと思います。冬学期(新年度)が始まる前に、Welcome Dayがあり、新入生(留学生も含む)に向けて学部・学科の説明や、キャンパスツアーなどがありました。また、大学とESN(Erasmus Student Network)が留学生向けにパーティーを開いており、交流する機会がありました。
②滞在許可書関係
現地到着後3日以内に住んでいる地元役場に滞在許可証を提出し、到着届出を行いました。その後、健康診断などを全て済ませ、11月に指紋の写真と在留カード用の証明写真を撮りに市内の移民帰化局に行き、1週間後に在留カードを取得しました。分からないことは日本人の留学生に聞いていたので、困ったことはありませんでした。帰国前には住所変更(deregister)と在留カードを返却するために地元役場に行きました。住所変更をしないで帰国すると、罰金が取られるので気を付けてください。
注意点としては、基本的にパスポートが無くてもEU圏内の国境は跨げますが、ルクセンブルクからバスでドイツに渡るときは国境を越えたところでドイツの警察が乗客のパスポートや在留カードなどの身分証明書を厳しくチェックしてきます(証明するものが無いとバスから降ろされます)。ルクセンブルクに入国して3か月以内(ビザなしで滞在できる期間)であればパスポートで大丈夫ですが、3カ月を超えると在留カードがないと不法滞在とみなされてしまうので気を付けてください。電車で国境を超えたときや、他の隣接する国(ベルギー、フランス)に渡ったときは大丈夫でした。
また、私の場合、フランクフルト空港で出国手続きをしたのですが、入国審査官に「3カ月はとうに過ぎているが何をしていたのか」「在留カードはどうしたのか」と問い詰められました。私は、在留カードは役場で返却してしまって手元にないことを伝え、役場でもらった証明書を見せました。しかし、なかなか信じてもらえず、さらに証明書はフランス語で書かれており、審査官には読めなかったようで、何度もどこかに電話をかけて確認していました。最終的に誰も分からなかったらしく、「まあいいや」という感じで通されました。
③その他
到着後に病院で健康診断を受けなければならず、近くのクリニックに行きました。健康診断といっても軽い問診のみでした。ただ、破傷風のワクチンを10年以内(だった気がします)に打っていないと現地で打つことになるので、気を付けてください(自費だと思います)。健康診断の後、封筒が届き次第、所定の病院に採血しに行きました。費用は合計3万円だったと思います。
3.留学生活について
①大学関係
留学先大学の特色,キャンパスの雰囲気など留学先大学について気づいたことがあれば記載してください。
ルクセンブルク大学は、キルシュベルグキャンパスとベルバルキャンパスがあり、基本的にほとんどの人はベルバルで授業を受けると思います。ベルバルキャンパスは割と新しいので中はとてもきれいです。色んな学部、大学院生など、本当に様々な人がいて多言語・多国籍であふれています。私が一番気に入っていたのは学食で、メインディッシュが3.7€(ステーキの場合は4.2€)、サラダやケーキなどが0.5€で食べられました。
②大学の所在する街(町)の様子
ルクセンブルクはヨーロッパの中でも治安が良いです。私は授業のため夜21、22時頃に寮に帰っていましたが、一人で歩いても危険を感じることはありませんでした。毎週木曜日は大学生がバー(寮の近く)に集まって深夜1時ごろまでお酒を飲んだり踊ったりしていました。気候は札幌に似ていますが、冬は雪が積もることはありませんでした(地域と年によります)。ただ、日本より湿度が低く乾燥するので、冬は札幌より寒く感じました。夏は25℃を超えましたが、そこまでじめじめしていないので、エアコンが無くても過ごせました。
寮の近くには格安スーパーと普通のスーパーがあるので、買うものによって分けていました。徒歩5分くらいで大学に行く途中にあるので、大学に行った帰りなどに買い物をしていました。ただ、日曜日は13時で閉店したり、祝日は営業していないので、少し不便でした。また、寮の向かいにアジアンスーパーがあったので、そこでお米などを買っていました。日本みたいにコンビニは無く、スーパーでお惣菜を買うこともできないのが不便でした。スーパーのお弁当も15€など高すぎて買いませんでした。ただ、スーパーのパン類は比較的安く、日本より美味しいと感じました。
③授業について(そのⅠ)
私は冬学期と夏学期の二学期間留学しました。どちらの学期もEnglish Studies学科の授業を3つ、語学の授業を2~4つ(英語、フランス語、ドイツ語、中国語)履修しました。学科の授業では期末試験(選択式または記述)と授業によっては中間レポートやプレゼンテーションがありました。大きな課題は多くありませんでしたが、毎週指定の論文を読んだり、事前にMoodleにアップされた資料を読んだりしていました。特別なサポートは受けませんでした。苦労したことは、英語でレポートを書くことと、プレゼンの準備です。
④授業について(そのⅡ)
(最も興味深かった授業)
興味深かったのは、English Language, Culture and Pedagogy via the performing Artです。アメリカの大学から先生が来ており、アメリカの英語の授業で使用されている指導方法を学び、実際に英語の授業計画を立ててグループで模擬授業を行いました。
(最も困難だった授業)
困難だった授業は、Reading and Writing about Literature 1 & 2 です。文学作品や詩において、様々な側面(シンボル、文脈、間テクスト性など)を通したClose reading について学んだり、新歴史主義批評とフェミニズム批評について学び、グループプレゼンテーションを行いました。自分は文学の知識が全くなかったので、それを英語で理解するのが難しかったです。
⑤大学が提供するサービスについて
図書館でレポートやエッセイを集中して書きたい人・サポートを受けたい人のために、年に数回Night Writing(このような名前でした)というイベントが開かれていました。また、言語交換イベントや、ボードゲームイベントなどがありました。
コンサートなどのイベントのチケットが無料で学生に配布されることがあり(ただし、全学生に対して数枚のみ)、1回クラシックコンサートを聴きに行けたので、とても良いシステムだと思います。
4.住居と食事について
① 住居
私は寮に住んでいましたが、完全プライベートの部屋で、洗濯機のみ寮生全員共有になっていました。家賃は1ヶ月570€でした。払い方は振り込みかクレジットで支払うことができ、私は毎月クレジットで払いに行っていました。大学までは徒歩13分、キルシュベルグキャンパスまでは電車(バス)と市電で1時間半程度でした。
② 食事
冬学期はほとんど自炊をしていました。外食をすると大体20ユーロするため、外食は月数回程度でした。外食で唯一お手頃だったのがケバブで、とても美味しいのでお勧めです。夏学期は週2日ほど学食を利用していました。学食はメインが3.7~4.2ユーロで、デザートやサラダなどのサイドが0.5ユーロで食べられるので、お財布に優しかったです。
③インターネット環境
寮にWIFIが無かったので、自分でWIFIルーターを買いました。買ったルーターは問題なく使えました。寮に住む人全員のWhatsAppのグループがあり、帰国する前にルーター(もちろんその他の家財道具なども)を他の学生に売る人が多かったです。
④住居に関するアドバイス
大学の寮はいくつかあり、私が住んでいたのはUNI-VAL-Iでした。大学へは徒歩13分、最寄り駅(電車)は15分、最寄りのバス停は5分、スーパーマーケットやショッピングモールは10分で行ける距離に位置していました。部屋は、完全プライベートかキッチンが共有の2つに分かれていました。完全プライベートの場合、着いたときは本当に何もないので、到着した次の日に調理器具や食器、枕やマットレスカバーを買いに行きました。帰国前は他の学生にあげたり、処分したりしました。
洗濯機のみ寮の全員で共有しており、時間帯によっては埋まっていて使えないことがありました。
また、寮には外国から来た先生も住んでいました。寮の1階部分がメキシコのレストランで、夜はとても賑わっていました。この寮に住んでいて嫌だったことはありません。日本人の留学生は全員同じ寮でしたが、他の留学生の中には寮に入れなかった人や、日本人の大学院生は大学から少し離れた寮に住んでいたので、希望通りの寮に入れるかは分かりません。
5.留学生活全般について
私はこの交換留学前に何度か1~2か月の短期留学を経験していたので、ホームシックになることはありませんでした。むしろ、ルクセンブルクの環境は自分に合っていたのか、毎日楽しくのびのびと生活できました。また、気候や自然豊かなところが北海道と似ており、そこまで外国にいるような感覚はなく、すぐにその環境に適応できました。留学して良かったことは、様々な国から集まった人たちに出会えたことです。ルクセンブルクはもちろん、フランス、ドイツ、ジョージア、ウクライナ、カメルーン、ブルキナファソなど、様々な国籍の人と交流し、友達になり、外見にとらわれずに違和感もなく受け入れられている環境がとても新鮮で、そのような寛容な気質が自分の中にも芽生えた気がします。
私が約10か月間楽しく過ごせたのは、自分には帰れる場所があるという安心感と、留学先で出会った友達の存在です。ここで出会った友達とは、遠く離れた今も連絡を取り合っています。簡単な近況報告や日本での生活をシェアしています。私がルクセンブルクを選んだのは単なる偶然ですが、この国を選んでよかったと心から思います。
ルクセンブルクは治安が良く、とても過ごしやすいです。また、日本人のコミュニティがあり、日本人としてイベントのお手伝いをしたり、大使館で働いている方とお話できる機会があります。コミュニティ自体が小さいので、様々な人と関われる機会が多いのが良い点だと思います。物価は他の国に比べて高いですが、自炊をすれば抑えることができます。また、ルクセンブルクは立地が良いので、他の国に行きやすいのも良い点です。多言語に興味がある人にもおすすめです。英語はもちろん、毎日フランス語やドイツ語、ルクセンブルク語に触れることができます(話されている言語としては、フランス語が多いです)。
もちろん、学業目的での留学だと思いますが、留学中はぜひ色んな場所を訪れてみてほしいと思います。きっと自分の中のイメージを大きく変えてくれると思います。留学中に大きな問題は起きることはなく、心配だったこともありませんが、困ったときは日本人や現地の友達など頼れる人はたくさんいるので、ぜひ積極的にいろんな人と関わってみてください。