留学情報

留学体験談

交換留学(ベルゲン大学)

ベルゲン大学_鎌田 菜月さん

プログラム種別
交換留学
留学年
2024年
言語
英語
地域名
欧州
行先国名
ノルウェー
大学名
ベルゲン大学
部局名
水産学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
非該当

ベルゲン大学(ノルウェー)2024年8月~2024年12月

【所要経費】

航空運賃(羽田→ベルゲン)256,020円
航空運賃(ベルゲン→羽田):15万円程度
学研災付帯海学:44,270円
危機管理保険(J-TAS):18,033円
教科書代:0円
寮費:約55,000円/月
食費:4〜5万円/月
交通費(Skyss Billett):6,600〜6,900円/月
MyCall:4,000〜4,300円/月
娯楽費・その他(衣類、文房具など):2〜3万円/月

 

1.渡航前の手続きについて

①ビザ(VISA)又は滞在許可書

5月31日に留学先大学から留学許可が下り、6月2日にノルウェー入国管理局UDIにオンラインでビザを申請した。東京のビザセンターVFS へ行きパスポートと必要書類を対面で提出する必要があったため、すぐに予約し6 月4 日にVFS へ行った。6 月24 日にパスポートと審査結果がVFS に届き、2日以内に自宅に郵送された。どうしてもビザ取得が渡航直前になってしまうため、留学許可が下りたらすぐに申請した方がよい。ビザ申請手数料は日本円で83,104 円(オンライン申請時に支払い)、申請サービス料(VFSで対面で支払い)は15,012円であった。

 

②航空券について

大学最寄りの空港はベルゲン空港。函館→羽田→ヘルシンキ→ベルゲンという経路で行き、国内線はANA、羽田以降はFinnair(JALとの共同運航)を利用した。帰りはその逆で航空会社も同じ。行きの羽田→ヘルシンキ→ベルゲンは256,020円、帰りのベルゲン→ヘルシンキ→羽田は15万円程度。

 

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

授業登録は渡航前にStudentweb で行った。Sammen(大学生協のようなもの)のFantoft にある学生寮に住んだ。部屋決めや入居手続きは渡航前に行った。ベルゲン空港到着後は路面電車で25 分で大学寮最寄りのFantoft駅まで簡単に行ける。Sammenの受付で名前を言うと、鍵がもらえすぐに入居できる。渡航後、8月7日にWelcome programmeが、9日にIntroduction meetingとFaculty meetingがあり、10日以降は各学部の在学生による歓迎イベントが約1週間毎日続いた。歓迎イベントへの参加は任意であるが、友達ができたりその土地に慣れたりできるので適度に参加するのがおすすめ。

 

②滞在許可書関係

現地で滞在許可書を申請しましたか。その際の申請先・滞在許可書を取得するために要した日数及び経費,手続きについて簡単に説明してください。また,困ったことがあれば,併せて記載してください。

UDI のマイページから警察へ申請しに行く日を予約した。8 月6 日にBergen vest Politistasjon(Fyllingsdalen) へ行き対面で申請した。ヨーロッパからの留学生の受付はかなり混雑していたが日
本人の受付は彼らとは別でありすぐに申請できた。9 月7 日に受付完了を伝えるメールを受け取り、20日以内にカードが届くと知らされ、実際に2週間程度で届いた。経費はかかっていない。私は半年間だったが、1 年間滞在する人は日本でいうマイナンバーカードのようなものも申請し受け取る必要があるとのこと。

 

③その他

事前にBybanen(路面電車)用のスマホアプリ”SkyssBillett”を入れて使い方を確認しておくと、空港から寮までの移動がスムーズにできる。現地での支払いを全てクレジットカードで行う場合、使
用金額の上限は見直しておいた方が良いかもしれない。私は10 万円に設定していたが、上限に達しスーパーでカードが使えなくなったことがあった。現金は準備しなかった。現金を使うことはなかった。

 

3.留学生活について

①大学関係

いわゆるキャンパスはなく、市街地に大学の建物があちこちに点在している。大学の建物は主に学部や専攻によって異なるが、他学部であっても食堂や図書館などの共用スペースには自由に入れる。Sammen Studentsenteret(Student center)がSammenの施設でおそらく最も大きく、プールや大きな売店などもあり、食堂の営業時間も長い。ベルゲン大学には留学生のうちヨーロッパからの留学生が特に多く、留学生説明会での話によると留学生の中で多い順に、ドイツ247人、フランス104人、イタリア75 人、スペイン71 人、オランダ61 人であった。日本人留学生は文系学部には多くいたが、理系学部にはほぼいなかった。

 

②大学の所在する街(町)の様子

治安は日本と同じかそれ以上に良く、治安の悪さで困ることはなかった。英語はどこでも通じる。夏は涼しく、冬は最低でも北海道くらいの寒さであるため過ごしやすい。ただし、雨は非常に多い。雪も何度か積もったが札幌ほど多くはない。真夏の日の出は4時頃、日の入りは23時頃。真冬の日の出は9 時半頃、日の入りは15 時半頃。Bybanen(路面電車)が通っており、運行時間も頻度も十分で交通の便は良い。スマホのアプリ”SkyssBillett”で1週間分、1ヶ月分、3ヶ月分などのBybanenとバスを含めた乗り放題チケットを買うことができる。通学や買い物、観光はしやすい。買い物は全てクレジットカード(VISA)を使った。登山が好きな人が多いので登山用の服や装備を持って行くと楽しめるかもしれない。私が所属していた社会人吹奏楽団では全員がノルウェー語を話せる一方で、出身や国籍は他国だがノルウェー人と結婚しノルウェーに住んでいるという人も何人かいた。レストランやカフェ、大学の食堂では店員同士が英語で話していることもあった。国際的に様々なバックグラウンドを持つ人がいる場所なのだと思った。

 

③授業について(そのⅠ)

授業の内容・課題・成績評価について教えてください。留学生ということで何か特別なサポートを受けましたか。また,特に苦労したこと,困ったことがあれば併せて記載してください。
私が履修した授業では、スライドや板書を使った講義とグループディスカッションが中心であった。成績評価は授業によって異なり、出席、課題提出、小テスト、プレゼンテーション、中間・期末試験(筆記または口頭)などが評価項目になり得る。留学生の割合も多いため特別なサポートはなかった。大学が示す1 学期間の最大履修単位数の目安30ECTS を超えて授業を受けていたが、やはり大変だったため超えない方が良い。

 

④授業について(そのⅡ)
(最も興味深かった授業)

Short Introductory Course in Norwegian Language (NOR-INTRO)
交換留学生向けのノルウェー語の授業。筆記よりも会話力の向上を目的としているように感じた。街中で目や耳にするノルウェー語がだんだんわかるようになってきて、簡単な言葉であれば、スーパーのレジで話したり街中の表示案内を読んだりできるようになるのが楽しかった。グループやペアでの活動が多いため他の授業よりも留学生同士で交流する機会が増える。事前にノルウェー語を勉強する必要はない。

(最も困難だった授業)

Ecology (BIO201)
自分の専攻とは異なる内容であり前提知識に乏しく毎回のグループディスカッションでは会話についていけないことが多かった。一方で、小テストやプレゼンテーションはグループごとに成績がつけられるため、メンバーに助けてもらいながら授業に参加できたことは良かった。期末試験は口頭試験として行われ、個室で先生(+アシスタントのような人)からの問題に答えるのは、授業内容の理解度と英語力の両方の点において困難であった。

 

⑤大学が提供するサービスについて

大学のマイページであり講義の情報や資料の共有がされるMitt UiB と履修登録や成績照会を行うStudentwebが北大のELMSのような役割であった。Sammenが大学生協のようなものであり、食堂や売店、寮の運営を行っている。様々なサークルが集まる合同新歓のようなイベントがあり、そこでサークルに入る留学生もいた。私は学生団体には入らず、地元の社会人吹奏楽団に所属していた。

 

4.住居と食事について
① 住居

Sammen が運営する学生寮のうちFantoft にある寮に住んだ。Sammen の寮には留学生もノルウェー人学生も住んでいるが、留学生のほとんどはFantoftに居住している。留学生は、2人部屋かつ16人でキッチンリビング共有(私はこれに住んだ。寮費は1 ヶ月55,000 円程度)、1 人部屋かつ8 人でリビングキッチン共有、キッチン付の2人部屋というパターンが多い。フラットメイト(部屋を共用するルームメイトではなくキッチンを共用する仲間)の性別や国籍は、各フラット(16人のグループ)でかなり偏っており特に考慮はされていないと思う。Fantoftは団地のようになっており敷地内に10階建て程度の建物が複数ある。共用施設が充実しており、勉強や食事ができる談話室、ピアノやギターなどのある音楽室、トレーニング設備のあるジム、バーベキューのできる屋上、バスケットボールや卓球コートなどが自由に使えた。毎週、ナイトクラブや映画鑑賞、談話会などのイベントが開かれる。Sammenのサービスセンターも敷地内にあり何か困ったことがあればすぐに相談できる。敷地の目の前にBybanenの駅があり20分程度で大学や空港に行ける。

 

② 食事

自炊と大学の食堂を主に利用していた。寮の目の前のスーパーMENY は価格が高めなのでREMA1000やKIWI をよく利用した。キッチンは、冷蔵庫、IH、食器の数も広さも十分で、16 人で共用していたが不便を感じることはほとんどなかった。3.①で書いたように大学の建物は街中にあるため食堂もそれぞれの建物にあり、営業時間、メニューの種類と豊富さが異なる。食事はビュッフェ形式で好きなものを取った後、重量で値段が決まる。パンやヨーグルトなどは単体で売っている。一般的なレストランやカフェで外食もしたが、価格が高いため頻繁には行かなかった。

 

③インターネット環境

Wi-Fiは寮でも大学でも無料で不自由なく使えた。外でのインターネットはMyCallを使った。ベルゲン到着の翌日に市街地のセブンイレブンでSIMカードを購入しその場ですぐに設定できた。MyCallは使用期間が切れたらアプリですぐに次の期間の分を購入でき、ノルウェー国内のみのプランやヨーロッパ全体のプランなどプラン変更もアプリ内で行えるため非常に便利だった。留学が終わってからも海外に行く時に使える。接続も良かった。

 

④住居に関するアドバイス

大変強くすすめたい。Fantoft は建物が綺麗で設備もイベントも充実しており留学生が多い。キッチンを共有するタイプの部屋ならばフラットメイト達と日常的に会うことになり、人との交流がなくなることはない。人気のため、抽選に落ちることもある。私はもともと1人部屋かつ8人でキッチン共有を希望していたが、半年間の留学生よりも1年間の留学生の方が優先されやすいためか、第2希望の2人部屋かつ16人でキッチン共用になった。

 

5.留学生活全般について

大雑把に言えば、楽しいことも辛いことも半分半分くらいの5ヶ月間であった。授業が多く吹奏楽団に所属しルームメイトもフラットもいる環境下で、人との交流に飢えることはなく、様々な国籍、年齢、バックグラウンドを持つたくさんの人と出会いノルウェーという国に縁ができたことは一生の財産になると思う。

その中で、嘘のようかもしれないが、出会った全ての人が本当に親切で暖かく、人間関係に恵まれた留学生活であったと感じる。一方で、一人になりたいと思う時間もあり、部屋やキッチンを共有するという状況では一定時間完全に一人になれないというのが辛いこともあった。そのような時は、家に真っ直ぐ帰らずカフェに寄ったり平日の日中の人が少ない時にリビングでくつろいだりするなどした。

また、オートロックの部屋の鍵を忘れたり、クレジットカードが使えなくなったり、人身事故でBybanenが止まったりするなど、日常的なトラブルは多々あった。その都度自分で対処法を考えつつ周りの人に助けてもらったり家族と連絡を取ったりすることで乗り越えた。

ちなみに、ノルウェーは日本との時差が大きいため日本の家族や友人と連絡を取るには不便であった。
私はこの留学を通して、自分は世界中どんな場所でも仲間や助けてくれる人を見つけ生きていくことができるという自信がついた。また、フラットメイトもクラスメイトも日本人(というかアジア人)が自分以外にいないという環境に慣れたことは、非常に良い経験になったと思う。

後悔していることがあるとすれば、授業を履修し過ぎたことである。大学の推奨最大単位数30ECTS を超えていたこともあり、常に授業やテストに対して必要以上に不安を抱えながら過ごしていたため、もう少し現地の暮らしを楽しんだり趣味の時間を作ったりすれば良かった。

交換留学において、心配事や不安は尽きないと思う。実際に私は、授業やテストといった現実の状況としても精神面としても何かと常にギリギリのところを生きていたように感じる。しかし、留学したいと思った時にすぐに行動を起こしたことは良かった。交換留学は、現地で過ごす日々だけでなく、思い立ってから実際に渡航するまでに様々な過程があり時間がかかる。挑戦しようと思った時に迷わずに突き進むことが大事だと思う。

 

検索結果一覧へ戻る