留学情報

留学体験談

交換留学(アールト大学)

アールト大学_法邑 快さん

プログラム種別
交換留学
留学年
2025年
言語
英語
地域名
欧州
行先国名
フィンランド
大学名
アールト大学
部局名
理学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
非該当

アールト大学(フィンランド)2025年1月~2025年6月

【所要経費】

往復航空運賃:250,000円

留学保険料 :75,000円

教科書代  :0円

住居費   :75,000円/月

食費    :40,000円/月

交通費   :10,000円/月

娯楽費   :150,000円

 

1.渡航前の手続きについて

①ビザ(VISA)又は滞在許可書

留学用のVISAを申請しました。申請に必要な入学許可証が発行されるのが留学の1ヶ月前であり、東京のフィンランド大使館から提示された受取可能日が出発日の1週間前とギリギリでした。大使館のご厚意で受取の日程を早めていただけましたが、その連絡も直前で、「4日後に(東京の)の大使館まで受け取りに来てください」と言われて急いで航空券の予約した覚えがあります。留学準備で1番バタバタしていたのがVISA受取でした。直前に札幌-東京の往復航空券を手配したこともあり、VISAの取得に30000円ほどかかりました。

 

②航空券について

利用航空会社:Finnair

大学の最寄り:Helsinki Vantaa Airport (Aalto大学から電車で40分ほど)

 

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

フィンランドに到着したその日(1月2日)に借りる部屋の鍵を受け取り、建物まで向かいました。入国したてで、土地勘もなく、公共交通機関の使い方もよくわからず、極寒の中重たいスーツケースを持ったまま歩き回った覚えがあります。建物に着いた後も、探している棟が見つからず、部屋が見つからずうろうろしていました。

到着の次の日(1月3日)にオリエンテーションがありました。オリエンテーションは朝の9:00開始で、初めて学校に向かうことも考えて早めの朝7:30に家を出発しました。学校には他学部のフラットメイトと一緒に向かいました。オリエンテーションではフィンランド文化のクイズをしたり、留学のメンタルケアの話、授業スタイルの話などの説明を受けたりしました。授業登録、宿の手配は留学前に済ませる形でした。

 

②滞在許可書関係

滞在許可証は申請する必要がありませんでした。

 

③その他

特になし。

 

3.留学生活について

①大学関係

全体的に広々したキャンパスで、体感では北大よりも敷地面先が大きいのではと感じるくらいでした。建築家Aaltoが設計した赤れんがの建物群は温かみがあって、雪や青空に映えました。学部棟から少し歩けば針葉樹の森があって、海岸まで出ることもできます。全体的にゆったりとした空間が気に入っています。

大学内に地下鉄の駅があり、トラムやバスも走っていてアクセスはとてもいいです。学食の選択肢も多く、食事にも困りませんでした。

 

②大学の所在する街(町)の様子

首都ヘルシンキまでのアクセスもよく、地下鉄に15分くらい乗ればヘルシンキ中央駅に着きます。治安は日本より良く、親切な人が多い印象です。買い物にも基本困りません。

留学していた期間は暖冬だったからだとは思いますが、冬の気温は札幌とそこまで変わらなかったと感じています。ただし、緯度が高いこともあり、1月は陽が沈むのが早く16:00くらいにはすっかり暗くなっていました。反対に帰国直前の6月は、長袖1枚くらいは必要な札幌より冷涼な気候で、夜中2:00くらいまで明るい不思議な空間でした。

 

③授業について(そのⅠ)

授業内容は多岐にわたっていました。授業や演習に関するレポートの提出から、ディスカッションに向けて論文・総説を読むことなどです。授業進度に関しては日本とあまり変わらないと感じましたが、手や頭を動かして課題に取り組むことで、頭での理解以上に、応用を考える・人に発信する、など使える技能として身についたと感じます。また、すべての課題について点数開示、フィードバックがあることでモチベーションを保ち、軌道修正しながら学ぶことができました。

留学生ということで特別なサポートを受けた覚えはありません。基本授業資料が配られるので、復習もしやすかったです。

 

④授業について(そのⅡ)
(最も興味深かった授業)

『Biopolymers D』の授業は印象に残っています。生分解性のプラスチックを扱う授業で、プラスチック周辺の環境問題から、化学的性質、環境負荷の評価方法などを学びました。授業課題として、 LEGOブロックや、オムツの吸水性ポリマーを他のBiopolymerで代替するなら何を提案するかを考えさせられました。普段理学部で学んでいる自分にとって、社会への還元の仕方を中心に議論するのは新鮮でした。また、キッチンでプラスチックを作る課題は印象深く覚えています。友人とスーパーで材料を揃え、反応を考え、録画・編集したのは、これまでにない新鮮な経験でした。 掃除が大変だったのもいい思い出です。

 

(最も困難だった授業)

圧倒的に難しかったのはビジネス×エンジニアリングの融合分野の授業で、課題解決のアイデアを3Dプリントで具現化し、そのビジネス的な側面を学ぶという授業でした。ビジネスの知識がない上、馴染みのないエンジニアリングの領域で、グループ活動のディスカッションに貢献することができませんでした。授業内容の予習をしたり、ディスカッションで話す内容をあらかじめ決めておいたり、さまざま対策はしましたが、ディスカッションの内容についていけず、最後まで窮屈に不自由に感じていました。

 

⑤大学が提供するサービスについて

学業に関しては履修システムが柔軟で驚いた覚えがあります。一つの授業コマに複数の授業を履修できたり、学部生も修士以上の授業を履修することが可能であったり、開講期間内ならばいつでも履修取り消し可能であったりします。 学期初めにたくさん授業を詰め込んで、合わない授業はどんどん取り消ししていったのを覚えています。

精神面いついては、さすが高福祉の国だけあって、4月にWell-Being Dayなる日があって、学校の広場にアルパカとウサギがいらっしゃったときは驚きました。

 

4.住居と食事について
① 住居

学校と連携している会社Hoasが提供するアパートに住んでいました。家賃は1ヶ月465 €/monthだったと思います。フラットメイトは2人で、各人個室があり、トイレ/シャワー、キッチンは共用でした。フラットメイトに恵まれ、特にトラブルもなく快適な生活をすることができました。

駅近の物件ではあったのですが、大学までの乗り継ぎがあり、ずっとバスを使っていました。バスは片道40分で結構遠かったのですが、授業の予習の読み物などをしていたらそれほど苦痛ではありませんでした。(おそらく通年の留学生は1学期前(9月)から宿を使っているので、春学期からの留学生には比較的不便な物件が割り当てられていた気がします。)

 

② 食事

基本学食で昼夕ご飯を済ませていました。一食2.95€で、直径だいたい30cmのお皿にサラダ/主食取り放題で、グラス2杯までドリンクを注いでよく、それとは別にパンも取り放題でした。いろんな国の料理が提供されて、照り焼きが食べられる日もありました。学校まで40分かかるとはいえ、安さに惹かれて学食にはよく通っていました。

 

③インターネット環境

入居した時には有線LANでWifiを使おうと思っていたのですが、うまく機能せず、結局ルーターを買いました。強度も十分で、インタネット環境で苦労した覚えはありません。

 

④住居に関するアドバイス

自分が借りたHOASの物件は良かったと思います。家具付き、電気付きで自分で準備するものが少なく入居時から便利でした。個室があってプライベートの時間を確保できたことは大きいと思います。一人になる時間がないのは相当きつかっただろうと思います。ルームメイトともコミュニケーションを取ったり、思いやりを持ったりすることがお互い快く生活する上で重要だったなと感じています。

 

5.留学生活全般について

1番の学びは、何か行動を起こすときに自分の精神状態が大きく影響するという、当たり前のことを再確認できたことです。言語が通じず、自己表現も不十分、相手のことも理解できない状況下で、何か自分から提案をしたり、依頼をしたりすることはなかなかハードルがありました。その中で、寄り添って最後まで自分の拙い英語を聞き取ろうとしてくれる人がいたり、ゆっくりとわかりやすい英語で話してくれる人がいたり、いろんな人の思いやりに触れることができました。

グループディスカッションで、トピックが次から次へと移り変わって行く状況についていけないこともありましたが、話す内容と文章を予め決めるなどして、なんとか発言できた時は自分で成長を感じることができました。

また、素敵な思い出もたくさんできました。学科の友達とコテージキャンプに行ったことが1番の思い出です。ヘルシンキから車で東に4時間半、Koliという場所にある湖岸沿いのコテージに泊まりにいきました。みんなで料理の準備をしたり、湖でボートを漕いだり,BBQしたり、音楽番組で盛り上がったり、故郷の料理を振る舞いあったりしました。波ひとつない湖面に反射する日の出は人生で一番綺麗でした。彼らとは今でもたまに連絡を取り合ったり、ハガキで文通したりする関係です。

(他の留学希望者へ)

フィンランドは親切な人が多く,安全で,自然の中でゆったりとした生活ができる,素敵な環境です。大学決め,英語試験,奨学金、、、準備は楽じゃないですが,それも込みでいいトレーニングになったと感じています。留学にはその苦労以上の価値があると思います。長期間・外国の大学生として生活するなんて今しかできない経験です。アアルト大学への留学、奨学金などに関しては何かお役に立てるかもしれません。質問があればいつでも連絡ください。応援しています!

 

 

 

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