留学情報

留学体験談

交換留学(パリ政治学院)

パリ政治学院_Mさん

プログラム種別
交換留学
留学年
2023年
言語
フランス語
地域名
欧州
行先国名
フランス
大学名
パリ政治学院
部局名
法学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

パリ政治学院(フランス)2023年1月~2023年12月

【所要経費】

往復航空運賃:40万円

保険料:11万円

家賃:18万円

食費・娯楽費:8万円

1.渡航前の手続きについて

大使館でのビザ取得申請のためにインターネット上で予約を取り、さらにcampus Franceで書類の申請と支払いをする必要がある。交換留学生は、campus Franceでの面接が免除されるが、書類の申請には、“留学先の大学が発行する書類”を提出する必要があるため、出来るだけ早くに受け入れ先大学から書類を送付してもらう必要がある。Campus Franceの書類提出、支払いが終わった後は、フランス大使館に行ってビザ取得のための書類を申請し、手続き完了になる。必要書類を提出した後、1週間以内に自宅にビザが届いたので、申請が受領されさえすればビザの取得まではあまり時間がかからないようである。

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

授業開始の1週間ほど前から、Welcome programという留学生、新入生を引き合わせるオリエンテーションイベントがあるので、(高い参加費を払って)ぜひ参加することを勧める。幸いにもグループで仲良くなった友達とは留学終了時にホームパーティーに参加してくれるほど深い関係性を築くことが出来た。授業登録、そして履修開始後の授業内容評価は登録期限をこまめに自分でチェックする必要がある。基本的にメールで送られてくる文面に詳細が書かれているが、履修登録、授業内容評価(授業アンケートのようなもの)の期限を確認し忘れ、履修が組めない、または授業ページにアクセスができないなどの不利益を被っている同級生も多かったので、チェック漏れが無いように気をつけることをお勧めする。

②滞在許可書関係

滞在許可申請をしなかった。

3.留学生活について

①大学関係

キャンパスは綺麗で、勉強する環境はとても整っている。また、英語文献へのアクセス数は北大の比にならないレベルであり、レポートや論文執筆の際にもとても有用である。ただ、学食のレベルは本当に最低限(文系棟の2階にある生協の出張店舗を想像していただきたい)なので基本的に昼食は自身でサンドイッチを作って持っていった。

②大学の所在する街(町)の様子

パリの街は治安悪化が著しく、滞在中も複数件のテロが発生するなど、安全面での懸念が大きくなりつつあった。特に、学校が位置する7区は治安が良いとされている一方で、比較的治安が良いとされるパリの西側地区でもテロの発生が報告されるなど、事件が増えていたので、常に警戒しながら生活していた。留学終了1週間前の深夜に、居住していた部屋に不審者が押し入ろうとする事案が発生し、警察を呼んで対処してもらったが、本当に怖かった。5区のアパートに住んでおり、あまり治安が悪い方の地区ではなかったにも関わらず、このような不審者に遭遇することもあるので全く油断出来ない。

4.住居と食事について

①住居

アパート(1260€), 大学まで電車で15分、ルームメイト無し

②食事

一日2食:昼はパン、夜はパスタ

高いので外食はしないで、買ってきたパンにハムを挟んで大学に持っていっていた。

③インターネット環境

PC, iPadを日本から持っていった。入居したアパートにはwifiがついていたので、入居したその日からインターネットを使うことが出来た。

④住居に関するアドバイス

不動産会社の仲介でアパートを借りたが、かなり対応が悪かったので全く勧めない。できれば学生寮などを探し、そこに住むことが望ましい。

6.留学生活全般について

この留学を通じて様々なことを学んだが、特に粘り強く取り組むこと、最後まで諦めないことの大切さを学んだ。一見すると当たり前のことかもしれないが、フランスでは一筋縄に行かないことが本当に多く、この能力は生きる上で必須である。

主に二つの問題に直面する中でその重要性を感じたが、最初にビザの申請をした際にその重要性を痛感した。フランスへの学生ビザ発行にあたっては、留学開始時期が明記された入学許可証の発行が必要であるのだが、私は1月(フランスの学事歴では2学期から)から留学することになっており、留学先の大学からの入学許可証発行にかなり時間がかかっていた。この点は百歩譲って仕方ないとして、すぐに留学開始時期が明記された許可証を発行するように留学先大学に連絡したところ、“1月から留学開始される旨が明記されたものは発行できない”と連絡があり“9月からの入学許可証で学生ビザを申請する”ように伝えられたのである。しかし、その旨をフランス大使館担当者に説明したところ、“1月から留学開始が明記されている書類が無ければビザは発行出来ない”と言われ、八方塞がりの状態になってしまったのである。万事休すである。結局、留学先の大学担当者にたらい回しにされ、1週間ほどなんの進展もない状態になったところで、奇跡的に暫定の入学許可証を発行してもらえることになったので事なきを得たのであるが、本当に大変だった。

次に、フランスでの学生生活での問題がある。(一部例外はあるが)パリのアパートは不便である。築年数が古いので、水道、電気、ガスなどの様々な面において修理、取り替えの必要がある。幸運にも、良心的な大家、不動産屋が担当する物件に住める場合は彼らが管理を担ってくれるので問題無いが、(悲しいことに)大方の物件では何か不具合があった場合に自分で修繕をする必要がある。たまに学生寮を併設する大学もあるが、Sciences Po Parisは学生寮が無いので、自力でなんとかするしかない。御多分にもれず私の物件も、悲しいほどに連絡がつかない不動産屋が管理する物件だったため、自分で修繕をする必要があった。エレベーター付きの比較的新しい物件だったにも関わらず、1年間の滞在中に、水洗式トイレが10回ほど壊れ、さらにヒューズが飛んだ。もちろん、ヒューズの交換、水洗式トイレの修理などは自費で行う必要がある。連絡がつかない不動産会社の代わりに、自分で修理会社に連絡し、修理会社に頼らないでも直せそうな部分は自分で直し、なんとかしないといけない。電話してもすぐに修理会社が来てくれるわけでは無いので粘り強く交渉して、出来るだけ早い日時に来てもらい、過大請求されないように目を光らせ、修繕前と修繕後の写真を撮って、不動産会社に代金を払ってもらえないか交渉した(交渉は失敗した)。授業がある学期中にこのような問題が発生すると本当に困るが、基本的に大学は留学生に対して特別なサポートなどはしてくれないので、自分でなんとかするしかない。学生寮が併設されていない大学に留学した自分を恨んだ。もちろん、交渉力以外にも語学力、専門分野の知識など、色々な面で実りの多い留学だった。留学開始時には予想もしていなかった出来事に揉まれ、辛酸を舐め、自分の至らなさを認識し続ける1年間だったが、本当に多くのものを得ることが出来たので、もしSciences Po Parisへ留学を考えている方がいれば、強く留学を勧めたい。

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