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留学情報
留学体験談
交換留学(レンヌ政治学院)
レンヌ政治学院_Uさん
- プログラム種別
- 交換留学
- 留学年
- 2022年
- 言語
- フランス語
- 地域名
- 欧州
- 行先国名
- フランス
- 大学名
- レンヌ政治学院
- 部局名
- 法科大学院
- 課程
- 専門職
- 新渡戸カレッジ
- 非該当
レンヌ政治学院(フランス)2022年8月~2023年7月
1.渡航前の手続きについて
・ビザ(VISA)又は滞在許可書
東京にある在日フランス大使館にて、長期滞在ビザを申請しました。交換留学の場合は、面接なしにビザを申請することができます。さらに、原則、ビザの申請のために訪問予約が必要ですが、夏休み期間中に交換留学のためのビザであれば、予約なしに訪問できる日が設けられています。また、交換留学であれば申請費用も減額されます。手続き日数は覚えていませんが、申請の際にパスポートも一緒に渡すので、できるだけ早く申請することをおすすめします。
2.到着直後の手続きについて
①大学関係
大学の授業期間が始まる前に、留学生向けのオリエンテーションやフランス語の授業が設置されています。オリエンテーションでは、滞在に向けて重要な事項を教えてくださいますし、留学生同士で仲良くなるいい機会ですので、参加することがおすすめです。履修登録は、基本的に一般的な大学と同じです。私は、CROUS(日本の生協にあたる組織)の寮に入寮しました。現地の大学に直接送る入学フォームの中で希望を聞かれます。
②滞在許可書関係
滞在許可を得る手続きは、オンラインにてできます。詳しくは、Campus Franceが、YouTube上で説明しているため、そちらを参照してください。
③その他
フランスの場合は、Campus Franceが、YouTube上で様々な手続きの説明をしてくださっています。それを参考にするのがいいと思います。
また、フランスの銀行口座が必要になると思います。私は、どの銀行を選ぶかとても悩みました。その時の状況にもよりますが、BNPParibasの場合、26歳以下は口座維持費(銀行口座を持っているだけで毎月支払わなければならない費用)が無料であるためおすすめです。フランスは基本的に銀行に訪れる時は、予約が必要ですが、レンヌのBNPParibasの場合は、留学生用に予約なしで口座開設ができます。もっとも、私の在籍大学では、留学生支援サークルのフランス人が、BNPParibasではない他の銀行ですが、口座開設を手伝ってくださるので、言語が不安という方はそういった機会を利用してもいいのではないでしょうか。
3.留学生活について
①大学関係
レンヌ政治学院は、普通の大学とは異なり、卒業すると修士号まで取得できる5年制のグランドゼコールです。そして、3年生は、全員が海外の大学へ留学することが必須となっています。そこで、留学生がその分を補うという仕組みになっているのでしょう。留学生対象のコースには、英語で行う講義を受講するイングリッシュプログラムと、正規生(主に現地のフランス人)と一緒にフランス語で行う講義を受講するフレンチプログラムがあります。私は、フレンチプログラムを選択しました。また、留学生を支援する正規生のサークルがあり、留学生は、そのサークルが主催するイベントに参加することができます。
②大学の所在する街(町)の様子
レンヌには、多くの大学があり、学生の街として有名です。そこで、街では、比較的若い人たちが見かけられます。また、治安もいいです。公共交通機関は、主にバスで、東西と南北を通る2種類の地下鉄もあります。もっとも、レンヌの街自体が、小さめのため、歩いて移動することも多かったです。フランスを代表するハイブランド店はありませんが、日本でもよく見かけるショップが多くあり、買い物にも困りません。土曜日の午前中には、フランスで2番目に大きい市場が開催されており、新鮮な野菜・肉・魚などを買うことができます。スーパーよりは高めに設定されています。さらに、キッチンカーもあり、ブルターニュ地方の名物ガレットを手頃な価格で食べることができます。
⑤大学が提供するサービスについて
レンヌ政治学院では、前述の通り、留学生支援サークルが存在します。そのサークルの学生が、様々なイベントを計画し、それに参加することで、留学生同士やフランス人との仲を深めることができるのです。実際、留学生とフランス人学生を結ぶゴットファザー・ゴットマザーのイベントがあり、私はこのイベントをきっかけにゴットファザーと仲良くなり、フランスの文化や、レンヌで美味しいお店、フランス語を教えてもらったりしました。その他にも、そのサークルを介して、小旅行をしたり、パーティーに参加したりと、このサークルのおかげで有意義な1年を過ごせたと思います。
4.住居と食事について
①住居
私は、CROUSが提供する寮でした。寮費は244€/月ですが、フランスには住宅補助制度があり、私は、115€/月の補助があったため、実質的には129€/月を支払っていました。この補助は、個人の状況によって変動し、奨学金の有無以外同じ条件の場合、奨学金を受け取っている人の方が、30€程多い補助をもらえるそうです。部屋自体は、家具・ユニットバス付、12m^2の部屋で、キッチンは共有です。比較的新しいため、とても綺麗でした。寮生は、留学生が多く、各フロア毎で出身国(または言語)でまとめられていたようです。時々、フランス人もいました。日中は、CROUSのスタッフもおり、困ったときは、頼ることができます。共用部分は、清掃員が毎日清掃してくださるので、清潔です。また、通学も、徒歩10分程度で、運が良ければ、寮の目の前のバス停から大学最寄りのバス停(そこから大学までは徒歩3分)までバスに乗ることもできます。もっとも、私は、1年間のコースだったため、在籍大学から近い寮に入ることができましたが、半年間のコースだと、バスで1時間程という遠い寮を指定されるそうです。
②食事
昼食と夕食は、CROUSが提供する学食を食べていました。種類が豊富なサラダ・デザート・フルーツから2種類、大きなプレートに選べるメインと選べる副菜を載せることができます。主食として、拳大のフランスパンももらえます。食事は、温かくとても美味しいです。一般の人は8€、学生は基本的に3€、奨学金生は1€で食べることができます。私は、奨学金生だったため、1€で食べることができました。食堂の場所は、パンデミックの影響のせいか、在籍大学にあった食堂は常に閉鎖していたため、近くの大学の食堂(徒歩5分程度)にまで行かなければなりませんでした。また、午前の授業後は、とても混んでいて、食べ始めるのに1時間近くかかります。
食堂が開いていない時は、自炊することが多かったです。パスタやトマトソースが安かったため、毎回のようにパスタを茹でていました。余談ですが、フランスのパスタの茹で時間は、アルデンテ(日本でメジャーの硬さ)よりもかなり柔らかくなるように設定されているため、表示時間より2,3分早く引き上げるのがおすすめです。外食もできなくはないですが、ひとりで入れる雰囲気ではないです。留学生同士では、夕食後にバーで会うことが多く、夕食のためにレストランに入る機会が少なかったのは、そのためだったとも思います。
また、月に1度くらい留学生同士でパーティーを開きます。そこでは、自分の国の伝統料理を振る舞います。私も、自分の寮に友人を招待して、すき焼きや寿司、節分の時に恵方巻きを、みんなと作りながら、振る舞いました。
③インターネット環境
CROUSが提供する部屋に付属のWi-Fiを使っていました。
④住居に関するアドバイス
広さやキッチン付を求めないのであれば、おすすめできます。
5.留学生活全般について
留学することの最大の利点は、その国の価値観を知ることができることだと思います。特に、私が留学期間中のフランスでは、年金受給年齢の引き上げに関する問題や人種差別に関する問題についてデモが活発化していました。日本には、デモをすることに対する抵抗がある人も少なからずいると思います。私も、その問題の背景や理由、詳細な内容を知らずしてデモに参加しようとは思いません。しかし、フランスでは、デモをする権利が尊重され、国民はむしろ積極的に参加します。デモを開催するとなるとフランス全土のレベルで学校や公共交通機関が停止するのです。したがって、年金問題が活発に議論された際は、レンヌ政治学院の生徒が、キャンパスを占拠して自身の主張を伝えるため、何度も講義が休講になりました。日本人でもフランス人でもない友人も、こういったデモに参加しようと誘ってきました。私は、暴力や経済を停止させることで自分達の意見を主張するのではなく、まず、投票をすることで解決することが望ましいとも考えます。しかし、その友人は、とにかくデモに参加しなければ、政治は変えられないと主張していました。また、些細なことでも日本とフランスを比較することができました。例えば、自転車の乗り方について。日本では、自転車を歩道で走るか車道で走るか判断は曖昧ですし、ヘルメットをしていない人も多く見かけます。しかし、自転車事故は年々社会問題化しており、日本人の自転車に対する認識を変えていかなければりません。これに対して、フランスでは、自転車に乗る際は、必ず車道を走っており、ヘルメットと黄色いベストを着ています。さらには、手信号を使って、自分の意思を伝えています。フランス人にこの驚きを伝えたら、あたり前のことだと言っていました。私は、この点は、日本も見習うべきだと思いました。
次にお伝えしたいのは、奨学金の重要性について。奨学金自体も本当にありがたいことですが、何度か記した通り、奨学金を受け取っていることで、補助金や学食の金額が大きく異なります。これは、奨学金を受け取っているかの有無だけで、年収等の制限はありません。したがって、奨学金は申請しておくことをおすすめします。