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留学情報
留学体験談
交換留学(ヘルシンキ大学)
ヘルシンキ大学_Tさん
- プログラム種別
- 交換留学
- 留学年
- 2022年
- 言語
- 英語
- 地域名
- 欧州
- 行先国名
- フィンランド
- 大学名
- ヘルシンキ大学
- 部局名
- 法学部
- 課程
- 学士
- 新渡戸カレッジ
- 非該当
ヘルシンキ大学(フィンランド)2022年9月~12月
【所要経費】航空券30万円、家賃24万円(光熱費込み)、食費8万円、その他生活費・旅費15万円
1.渡航前の手続きについて
・ビザ(VISA)又は滞在許可書
5/25に大学から入学許可証がメールで送られ、その後すぐにEnterFinlandといサイトからオンライン申請を行った。6/9に東京にあるフィンランド大使館に面接の予約メールをしたが、繁忙期のため7月上旬が最も早く予約が取れる日程であると返信が来た。しかし最終的には6月23日に東京の大使館で面接を行った。その後大使館で現金で約5万円支払った。その後7月上旬に在留カードが届いた。
2.到着直後の手続きについて
①大学関係
到着直後に管理会社へ行き寮の鍵をもらい、その後寮へ行った。オリエンテーションではチューターや先生の説明に基づき履修登録をした。また、交通系カードの登録(学生割引が使える)のため、オリエンテーション前に、ヘルシンキ大学で在籍証明書の発行をお願いしたり、駅の会社の窓口で手続きをした。チューターがいるため、大きな問題はなかった。当たり前だが、オリエンテーションの際に持ち物を忘れると後日手続きをしなければならない。9月入学の時期でもあり混雑していて時間もかかる点が注意。
②滞在許可書関係
現地での申請はなし。到着後、日本大使館への在留届の提出を忘れないこと。
③その他
オリエンテーションの前に交通系カードの手続きを終わらせたことで、オリエンテーションウィーク前に交通機関の学生割りを使えた点は良かったが、少し心配な点もあったので急ぐ必要はないと思う。
3.留学生活について
①大学関係
日本語学科があったことや、また、日本語学科以外の学生でも日本に興味がある人が多く、日本語アシスタントとして単位取得が出来る制度もあったため、多くのフィンランド人の友達と出会いやすい。新しくて綺麗な校舎で勉強できる。
また、キャンパス内や、街中には、学部やサークルの色のつなぎを着たフィンランド学生が多く歩いており学生らしくて素敵だった。(フィンランドの学生文化の一つでもある。)
オリエンテーションウィーク中や独立記念日など、多くの学生が積極的に行事に参加しており元気だった。キャンパスは学部ごとに分かれていたが、比較的近く、また公園が多いヘルシンキでの学生生活はとても過ごしやすい。
②大学の所在する街(町)の様子
治安はとても良い。ヘルシンキ大学の近くに地下鉄、路面電車、バス、電車など全てそろっているので便利だった。フィンランドの首都であるが、落ち着いていて、首都にしては人が少ない印象。札幌駅よりも小さい感じがした。スーパーなどが近くにあるので必要な物は全て揃うが、全て物価は高い。11月から12月にかけて日照時間が短い(8時半から16時)ことに加え、毎日曇りであるため(おそらくその期間は1日も太陽を見ていない)気分が下がるかもしれない。現地のフィンランド人もビタミンのサプリメントを飲んでいた。年によって降雪量が異なるらしいが、2022年は札幌と比べると、降雪量は少なく、また気温もそれほど寒くないため、問題なかった。3回ほどお金や携帯を貸してほしいと話しかけられることがあったが、断り方を学んだため、特に大きな問題にはならなかった。
③大学が提供するサービスについて
留学開始から1週間は、学生チューターが主催するオリエンテーションウィークのイベントに参加した。フィンランドの大学のチューター文化は面白く、非常に協力的な人が多かった。履修した授業の教授は学生との距離が近く、質問対応やその他の授業に関する要望などを積極的に受け入れている印象があった。
また、課外活動は部活やサークルの種類は少なく、その代わりに学生グループ・団体での集まりが多い。それらの団体が開催するイベントに自由参加するスタイルだった。図書館、学校のサポートデスクなど、全てのスタッフが英語を話すことが出来るためフィンランド語が話せなくても問題なかった。学校の印刷機の使用には、アカウント作成や支払いのための銀行口座の登録が必要だった。私は使用できずフィンランド人の友人に代わりに印刷してもらったので、必要な場合は余裕を持つ方が良い。
4.住居と食事について
①住居
ルームメイトは6人。6人全員でキッチン・冷蔵庫・トイレ(2つ)・洗面所(2つ)・シャワー(1つ)をシェアするスタイル。個室にはベッド・クローゼット・棚・机がある。家賃(光熱費等全部含める)は1ヶ月€433。大学までは電車と徒歩で合わせて20分(歩いて45分)。
②食事
最初は自炊していたが、物価が高いこと、シェアキッチンのため使う頻度が少なくなったこと、急な予定が入ることも多かったことなどから、高い材料費を買って計画的に自炊することは少なくなった。気が向いた時に、調味料や材料が少ない簡単な料理はしたが、スーパーで売っている安めのパンを食べることも多かった。学食が約370円(途中から450円)程でビュッフェスタイルの取り放題であったため、健康には悪いかもしれないが、一日一食生活をしていたことも多かった。物価が高いため外食はほとんどしなかった。
③インターネット環境
渡航直前にパソコンの調子が悪くなったため、新しいパソコンも合わせて2つ持っていった。また、iPad も持っていった。寮では部屋に設置されていたWi-fiのルーター(おそらく前の住人が置いていった)が問題なく使用できた。
④住居に関するアドバイス
人によるが、私は問題なく住むことができたのですすめられる。
シェアをする場合は、入居して最初に話し合い等をして共有部分の掃除分担等を決めるべきだと思う。例えば私の寮では決まった分担を決めず、気付いた人が掃除をし、ごみ袋、トイレットペーパーを買うことになっていた。滞在期間が短く、またお互い全員が個人の時間を大切にしていたので大きな問題にはならなかったが、決めておくべきだと思う。
また、シェアなので自分が好きな時に料理やシャワーが出来ないことは当たり前なので、こだわりを持たずストレスをためないように生活することが大事だと思う。
5.留学生活全般について
交換留学を通して勉強のモチベーションが上がったことはもちろん、人との関わり方、時間の使い方、自信を持つことなども今一度考えるきっかけになった。短い留学期間の中であっても「何をしても経験と学びになる」と考え、フィンランドにいるときにしかできない経験をしようと心がけた。
例えば、授業は日本では開講されていないような、社会における様々な不平等についての講義、福祉国家制度についての講義、博物館のSafe Space(現地の授業で初めて覚えた概念であるが、その場にいる人が安心できて、自由に表現できる場所や環境、雰囲気のこと。)の講義等、日本では受講したことのない講義を履修した。
また、勉強面以外ではフィンランドの自然や文化等に多く触れた。例えば、フィンランド人の友達と一緒に国立公園へ行ったり、サウナへ行ったり、また、フィンランド独立記念日に学生団体の行進に参加し、その後は友人の家で過ごすしたりと、現地にいるからこその出来る貴重な経験をした。その過程でフィンランド人とフィンランドの生活、教育、政治、ジェンダー平等などに関する話をすることが出来たことも非常に良かった。
もちろん、留学中には困難もあった。例えば、授業のグループワークの際に一人のメンバーとのコミュニケーションに問題があった。また、自分の生まれ育った文化とは異なる文化を持つ国に行き、ゼロから人間関係を構築することは予想以上に難しく困難であった。しかし、それらの経験から、自信を持って意見を言うことの大切さや、焦らず自分らしく素直でいれば、自然と良い人とは巡り合うことも実感した。
留学中に心配だった点は、海外大学院出願等の準備をすることであった。しかしやり抜くことで乗り越えることが出来たため、物事に対して焦らず構える姿勢も身に付いた気がする。アドバイスは、日本で出来る準備は出来るだけ日本で行い、そして海外に行ってみること。例えば、英語の勉強に関して、私自身は国際交流科目の受講、学部の専門分野での国際大会への出場、留学生寮でのアシスタント等、出来ることは出来るだけ準備したつもりでいた。しかし実際に海外に行ったことで、日本でやり残したことなども発見し、帰国後に必要な勉強や将来の進路などをより明確にすることが出来た。私自身、学部3年次からの交換留学も考えていたが、具体的な留学目的もなく、お金がかかりそうだと考えて行かなかった。しかし調べれば調べるほど、返済不要の奨学金の機会は多くあり、また、頑張っていれば次第に具体化されていくと感じるようになった。
日本から一歩踏み出して、様々なバックグラウンドを持つ多くの人と話し、日本とは異なった海外の価値観を吸収することに価値があると感じるので、まずは海外に行ってみると良いと思う。Just do it.