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留学情報
留学体験談
交換留学(ミュンヘン工科大学)
ミュンヘン工科大学_Tさん
- プログラム種別
- 交換留学
- 留学年
- 2022年
- 言語
- 英語/ドイツ語
- 地域名
- 欧州
- 行先国名
- ドイツ
- 大学名
- ミュンヘン工科大学
- 部局名
- 農学院
- 課程
- 修士
- 新渡戸カレッジ
- 該当
ミュンヘン工科大学(ドイツ)2022年10月~2023年3月
【所要経費】航空券28万円、保険123.43€/月、セメスターフィー138€/学期(学生自治会とミュンヘン交通の利用料)、家賃330€/月(光熱費込み)、ドイツ公共放送18.36€/月(住民登録と同時に支払い義務が生じる)、食費200€/月、交通費209.30€/学期(学生用の定期券で、ミュンヘンエリアの公共交通機関乗り放題)、通信費7.99€/月(winSIM 8G/月)
1.渡航前の手続きについて
・ビザ(VISA)又は滞在許可書
日本のパスポートのみで入国できる。滞在期間が90日を超える場合は滞在許可証を取得する必要がある。
2.到着直後の手続きについて
①大学関係
初めの1週間に、オリエンテーションや寮への入居手続きがあった。当初住む予定だった部屋の清掃が終わっておらず、別の部屋へ移されたため、少し戸惑った。
②滞在許可書関係
【住民登録】 申請先:住民局(Bürgerbüro)、日数:即日、経費:無料、手続き:入国後2週間以内にインターネット上で予約し、住民局で登録する。
【滞在許可証(学生ビザ)】申請先:外国人局(Ausländeramt)、日数:4か月(担当者や時期、居住地に依る。)、経費:69€(居住地や滞在期間に依る。)、手続き:書類が用意出来次第、すぐに外国人局へ連絡する。その後は外国人局の指示に従って、面談や申請書作成を行い、許可証の発行を待つ。
本来は入国後3か月以内に取得すべきものだが、ほぼ不可能だと考えておく。
③その他
滞在許可証取得のために、現地の公的保険に加入する必要がある。
3.留学生活について
①大学関係
ミュンヘン工科大学は世界各地から留学生を受け入れる、非常に国際色豊かな大学である。大学はミュンヘン、ガーヒング(Garching)、フライジング(Freising)の主に3つのキャンパスから構成される。北大のように落ち着いた雰囲気を感じた。また、学生は学業に熱心かつインターンシップや課外活動にも積極的である。
②大学の所在する街(町)の様子
私の所属していたSchool of Life Sciencesは、ミュンヘン郊外のフライジングに位置する。フライジングはミュンヘンから電車で30分ほどの田舎町であるが、日常生活には困らない。フライジングとミュンヘンともに治安は良いが、ホームレスや大麻を吸っている人は結構いる。冬の気候については、札幌ほどではないがしっかりと寒くなる。
③大学が提供するサービスについて
大学が提供する英文添削サービスを利用した。エッセイや志望動機書、履歴書など、様々な文書を添削してもらえる。一般的な添削サービスは非常に高価なため、重宝していた。
また、Erasmus Student Networkが頻繁にイベントを開催しており、留学生も様々な学生と知り合うことができる。特に、3つのキャンパスで毎週開催されるLanguage Caféが魅力的だった。日本を含めた様々な言語のテーブルが用意され、日本に関心のある学生との交流や新たな言語の学習を楽しむことができた。
4.住居と食事について
①住居
住居:日本で言う生協のような団体が運営する寮、寮費:330€/月、通学:フライジングキャンパスまで自転車で5分、ガーヒングキャンパスまでバスで30分、ルームメイト:有(男女ミックス)
②食事
朝、夜:自炊、昼:食堂
③インターネット環境
コンピュータ持参:有、住居内のインターネット:有
インターネット環境:現地でWi-Fiルータを購入した。周辺工事でインターネット回線が破壊され、インターネットを使用できない期間があったが、それ以外は良好だった。
④住居に関するアドバイス
ミュンヘンエリアは非常に地価が高いため、寮への居住をすすめたい。寮に住まなかった場合、2倍ほどの費用を要する。
5.留学生活全般について
今回の留学から、主体的に学習する姿勢とトラブル発生時の行動力の大切さを学んだ。1点目については、日々の授業から主体的に学ぶ大切さを実感した。最も興味深かった授業として挙げたResearch Project ‘Smart Agriculture’は、まさに主体性の問われる授業だった。私は3人のチームメイトとともに、小麦畑のリモートセンシングに取り組んだ。半年間にわたるプロジェクトでは、文献調査から実験、データ解析までの全ての作業を学生が担い、最後には成果発表とレポート執筆を行った。プロジェクト中は楽しいことばかりではなく、実験の失敗や学生同士の揉め事など様々な障壁もあった。それでも、成果を一つのレポートにまとめ終えた際には、大きな達成感を得ることができた。この授業を通して、率先して多くを学び取ろうとする姿勢の大切さを学んだ。
2点目については、トラブルに直面する度に、行動を起こすことの大切さを実感した。特に印象的だった2つのトラブルについて述べたい。1つ目は滞在許可証の取得に手こずったことである。私の場合、申請をしてから手元に届くまで約4か月かかった。外国人局の手違いで書類が届かなかったり、担当者が英語を話すことができなかったりと、取得までの道のりは非常に長かった。根気よく外国人局へ電話をかけ続け、ドイツ人の友人にも手助けしてもらった。結局4か月もかかってしまったが、もし何もせずただ待ち続けていたら、帰国までに取得できていなかったと思う。2つ目は帰国の便がストライキによりキャンセルされたことである。私が帰国を予定していた3月前後は、毎週のようにドイツの至る所で空港が閉鎖されたり公共交通が運休したりしていた。私の便は出発3日前の夜にキャンセルが確定したため、すぐに振り替え便を探し始めた。ところが、ウェブサイトや電話は繋がらず、翌日朝一で空港へ出向いた。すると、既に多くの便が満席となる中、その日の便が奇跡的に手に入った。急いで寮を片付け、身支度をし、何とか出国することができた。あの時空港へ行かなければ、出国前にビザも住む部屋も失っていたかもしれない。このように、自ら行動を起こさなければ、何も始まらないし誰も助けてくれない。自分が慣れ親しんだ環境を飛び出す際には、この姿勢を念頭に置いておきたい。
最後に、留学中に最も楽しかったことを述べる。それは、友人と家でのんびりと料理をして、一緒にご飯を食べたことである。北大にいる頃から、私は友人と料理をする時間が好きだった。ドイツでは、想像していた以上にたくさんの友人に恵まれ、彼らとお互いの伝統料理を振る舞い合った。お腹も心も満たされる、とても幸せな時間だった。留学先に着いたばかりの頃は、不安ばかりで、周囲の人に話しかけるだけでも大きな勇気がいるかと思います。でも、私たちの周りの人も、同じように母国を飛び立って、案外同じように緊張してい るかもしれません。ぜひ思い切って話しかけて、素敵な出会いをつかみ取ってください。