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留学体験談

交換留学(レンヌ政治学院)

レンヌ政治学院_Sさん

プログラム種別
交換留学
留学年
2022年
言語
英語
地域名
欧州
行先国名
フランス
大学名
レンヌ政治学院
部局名
法学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

レンヌ政治学院(フランス)2022年8月~2023年5月

【所要経費】約120万円(航空券30万円、保険9万円、家賃26万円、食費35万円、交通費2万円)

1.渡航前の手続きについて

・ビザ(VISA)又は滞在許可書

フランスの長期学生ビザを取得した。申請の際は、東京にあるフランス大使館まで行く必要があり、申請後は1か月以内に学生ビザのシールで張られたパスポートが郵送で届いた。手順としては、大使館に申請する前に、Campus Franceというサイトで、留学に関する情報を入力し、支払いまで完了させる。それが完了したら、交換留学先の受け入れ許可書や住居証明書(寮の受け入れ許可書など)・ビザ申請書・経済証明書をもって、フランス大使館で申請する。経済証明書はフランスで生活できる最低限の資金を持っていることを証明するためのもので、1カ月当たり615ユーロで滞在月数分の資金が入った銀行の残高証明書が必要である。基本的には大使館へ申請に行く際は予約が必要だが、6月から8月の毎週水曜日は、交換留学をする人のみ予約なしで行くことができた。ただ予約なしで行くと、3時間以上待つことになるので、できるなら予約してから行ったほうがいいと思う。費用は、Campus Franceと大使館で合計2万円ほど払った。ビザを申請する際は東京へ行かなければいけないため、航空券の出費があったり、大学の授業を休まなければいけなかったりしたことが大変だった。また私の銀行は、残高証明書を発行するのに1週間かかったため、ビザの申請が遅れるのではないかと不安だった。

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

大学が始まる前に、オンラインでフランス語講座があったため、それを3日程度受講した。そののち、大学でオリエンテーションがあった。オリエンテーションは、留学生同士が仲良くなるためのもので、ゲームなどをチームでした。授業登録については、私が在籍していた英語プログラムは、授業を選べないため、決められた授業を履修登録し、北大にサインをもらった履修登録書を大学に提出した。授業に関しては、抽選などはないので、受けたい授業は必ず受けられる仕組みである。最初の1週間で受けたい授業を試してみて、1週間以内に履修登録書を申請する。履修取り消し期間はないので、一度履修登録した授業は取り続けなければならない。寮に関しては、入寮するまでに、自分の情報を登録したり、寮の保険に加入したり、前払いをしたりした。フランスについてからは、鍵を受け取ったら、その日から入寮できた。

②滞在許可書関係

日本でフランスの長期学生ビザを取得したのち、フランスでビザを認証する必要があった。認証はオンラインで行った。フランスに到着後30日以内に、フランス政府が管理するビザ用のサイトへ行き、ビザ認証の手続を行う。特に資料を準備する必要はない。50ユーロをオンラインで支払って、認証は終了である。私はフランスに到着後すぐに、認証作業を行った。認証する際に住所を記入する欄があったのだが、寮に入居する前だったので、部屋番号が分からず、建物の住所のみ記入した。部屋番号を書かなかったことで困ったことはなかったが、正しい情報を提出できていないのではないかと、留学中何となく不安だったので、部屋番号など住居が完全に決まってから認証作業を開始するといいと思う。

③その他

入国する際、特にコロナ関係の書類はチェックされなかった。銀行を開設したり、住宅補助を受けたりするにあたって、住居証明書(寮の受け入れ許可書など)や出生証明書が必要なので、事前に日本で準備した方がよいと思う。

3.留学生活について

①大学関係

レンヌ政治学院は、全校生徒約1000人の小さな大学である。レンヌの住宅街にあり、大学自体もそれほど大きくはない。政治学院なので、主に政治関連の授業を受けることができる。また大学3年生で必ず留学しなければいけないため、大学全体の雰囲気として国際意識の高い大学だと思う。

②大学の所在する街(町)の様子

レンヌは非常に治安が良く、とても過ごしやすい都市だった。町を歩いているときに、物が盗まれたり、変な人に絡まれたりというような心配は全くなかった。レンヌには大学が多いため、都市全体として若い人が多かった。気候は日本と似ていて、日本の夏と比べると湿度が低くカラッとした天気だった。ただ一年を通して日本より乾燥していたため、風邪をひきやすかったと思う。町にはいくつか大きなショッピングモールがあったため、買い物に関しても不便ではなかった。スーパーも徒歩10分圏内にはあったので、日常生活はかなり便利だったと思う。またバスが充実していたのも、便利だった。

③大学が提供するサービスについて

学業面に関しては、留学生担当の教務の方が常に留学生の疑問などを解決してくれた。授業や教授に問題があった際は、教務の方に伝え、問題解決を図った。また学期中に一度、生徒から授業の評価を行う会が開かれ、日ごろの授業の様子や良い点・改善点などを、教務や教授を交えて議論する機会があった。精神面に関しては、レンヌの大学生に対して、無料で開いている病院があったため、精神面だけでなくけがや病気の際にも利用できた。またその病院は、英語での診断も可能だったため、留学生にとってはとても便利だと思う。課外活動については、レンヌ政治学院自体には、サークルや部活動はなかった。しかしながら、留学生は正規の学生が受講している体育の授業に、無料で参加させてもらえたので、週に1回程度バドミントンの授業に参加していた。また留学生に対して、大学の学生団体が定期的にイベントを開いてくれたので、留学生同士の交流やフランス人学生との交流なども多く行えた。

4.住居と食事について

①住居

住居は寮で、家賃は月244ユーロ。大学までは徒歩15分だったので、歩いて大学に通っていた。ルームメイトはいなかった。家賃に関して、フランスの住宅補助を申し込んだので、12月頃から月87ユーロの補助を受けていた。

②食事

昼はカフェテリア、朝と夜は自炊をしていた。フランスはレストランなどがかなり高いので、自炊が中心であった。大学の近くにカフェテリアがあり、学生であれば3ユーロで昼食をとることができた。形式はビュッフェ形式で、サラダ・メイン・デザートを自分で一皿ずつ選んでいった。量も多かったので、とても満足いく食事だった。

③インターネット環境

日本からパソコンを持参し、また寮内ではwi-fiが無料で使用できた。通信環境もよかったため、インターネットに関して困ったことは全くなかった。

5.留学生活全般について

私が留学中に身につけたことは、問題解決能力である。この能力は、留学中に最も大きく向上して能力だと思う。留学中には様々な困難に直面した。その際に、悩みや困難をそのままにしたり、誰かに頼んだりするのではなく、自分が主導となって解決することが大切だと学んだ。困難は、部屋の電気がつかないや人間関係がうまくいかないといった小さなことから、授業が理解できないや公的手続がうまくいかない(ビザや保険の申請など)など留学全体にかかわるような重大な悩みまで、さまざまあった。日本であれば、人に聞いたり、見過ごしたりなどで解決していたが、留学中は自分で解決する必要があった。留学中に悩みや困難を解決するうえで、一番大切なのは「どうして困っているのか・何を解決する必要があるのか」をしっかり考えることである。例えば、人間関係で悩んでいた時は、何がつらいのか・どうしてつらいと感じるのか・どうすれば解決できそうかということを明確にした。この場合であれば、私の周りにはパーティーやクラブに行くような人が多く、なかなかそのような人たちとなじめなかった。その問題を解決するためには、クラブなどに行かないような人と仲良くする、信頼できる友達と過ごす時間を増やすといった方法をとった。この方法をとった後は、人間関係に関する悩みは少なくなり、快適に過ごすことができた。このように悩みに対して、しっかり向き合うことで、留学生活をよりよいものにすることができた。また、悩みを解決する際には、積極的に人に助けを求めることも意識した。留学中は、今まで直面したことのないような困難もあった。その時に、一人で解決するのではなく、人に助けてもらうことで、スムーズにいったり、より多くの情報を得られたりした。公的手続に関する質問は大学や留学経験者に、勉強に関する質問は友達になど、一番悩みを解決してくれそうな人に頼った。また、誰かに頼られた際は、自分ができる限りのことを相手にすることも心掛けた。留学中は、助けてもらうことが多かったため、自分もできるだけ相手を助けてあげられるように心がけた。

また、私は留学するなら地方都市をお勧めする。私はレンヌに留学して本当に良かったと感じている。それはレンヌに住むことで、よりリアルなフランスを知ることができたからだ。パリに留学したら、得られなかったであろう経験を多く得ることができた。レンヌはとても穏やかな街で、人々はとてもリラックスして生活していた。休日には市場に行って野菜や魚などを買ったり、公園でピクニックしたり、学校終わりにカフェで長時間話したり、また休日には友達とレンヌの近くの都市に観光に行ったりなどと、フランスの日常を十分に楽しむことができたと思う。レンヌ自体には観光施設や娯楽施設が多くないため、休日は公園やカフェなどで友達とたくさん話した。それにより友達との仲がとても深められたと思う。パリには観光で何度か行き、パリは観光都市としてとても魅力的だが、パリではリアルなフランスを知ることはできないと感じた。またパリは将来仕事などで住む可能性もあるが、レンヌに住むこと機会は多くないと思うため、そのような観点でもレンヌに留学するのは正解だったと思う。

私はもともと将来海外に住みたいと思っていたため、外国に住むことや異文化に触れることに対して、あまり抵抗はなかった。文化の違いに驚くことはあったが、大きなカルチャーショックやホームシックになることはなかった。日本とフランスの大きな違いは、人々の余裕だと思う。フランスの余裕について、良いと思うこともあれば不便だと思うこともあった。日本と比べると、フランスは時間や物事の正確さにルーズだと思う。例えば、電車がよく遅れたり、ビザなどの公的手続も時間がかかったり、また担当者に聞いても有効な回答が返ってこなかったりなど、フランスの適当さに困ることは多くあった。一方で、フランスは休むことを大切にしていたり、間違いに寛容であったり、人々が常にリラックスしていたりなど、人々に常に余裕があり、日本よりもリラックスして自然体で生きられるという良さもあった。私がフランスの適当さで困ったときは、自分ができることはすべて行うこと、また自分自身にも余裕を持つことを意識していた。一つ目の自分ができることはすべて行うに関して、フランスでは正確さや時間に対してルーズであると感じたため、自分でできるところまでは行い、誰かに伝えるときは何をどこまで行って、何に困っているのか、そしてどのような情報や助けが必要なのかを正確に伝えるようにしていた。そして二つ目の、自分自身に余裕を持つことに関して、うまくいかなかったときに、イライラしたり落ち込んだりするのではなく、自分ができることを考えて、すぐに行動に移す、そしてうまくいかなかったとしても、なんとかなる!と前向きにとらえるようにしていた。留学を通じて、不便なこともあったが、それらの経験のおかげで、気持ちをコントロールし、自分にできることを行い、解決する力が身についたため、良い経験だったと思う。

 

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