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北極・南極学カリキュラム 北極・南極学特別実習Ⅰ スイス氷河実習

スイス連邦工科大学の協力を得て、2026年8月22日から9月5日に、スイス各地にて本実習を実施した。実習参加者は、本学環境科学院の大学院生5名(修士課程)、国内大学院生4名(東北大学1名・総合研究院大学3名、博士課程1名・修士課程3名)、海外大学院生2名(オスロ大学、博士課程1名・修士課程1名)、引率として本学教員2名(北極域研究センター、低温科学研究所)、国立極地研究所教員1名、の合計14名である。4月に環境科学院と、国際交流課主催の説明会を開催して参加者を募集したところ、学内から19名、国内他大学から4名の参加希望があった。実習への参加動機、実習プログラムと自身の研究との関係、参加の意義などを記述した申請書を提出させ、複数の教員による厳正なる選考を行い、9名の参加を決定した。北大生のうち1名はLSプログラムのTAとして雇用した。またこの公募とは別に、オスロ大学が主導し、北大も参画する雪氷圏野外活動教育プログラムFieldEX (https://www.mn.uio.no/geo/english/research/projects/fieldex/)の枠組みでオスロ大学から2名の参加希望がありこれを受け入れた。
スイス連邦工科大学では、初日と最終日に現地教員3名による特別講義を実施した。特筆事項として、2025年に発生した氷河雪崩によるブラッテン村での災害について、最新の解析内容を学ぶ機会を得た。ローヌ氷河では3名の教員が引率して、氷河変動、氷河河川、雪氷微生物に関する測定とサンプリングを行った。このほか、ユングフラウヨッホでの高地観測所の見学、ゴルナー氷河での巡検を実施した。またスイス連邦工科大学の教員との打ち合わせを設け、来年度以降の実習について情報交換を行い、サポートの継続を養成した。

 

・実施プログラム
8月22日: 千歳発(香港乗継)
8月23日: チューリッヒ着(チューリッヒ泊)・各自で研修
8月24日: ETHにて現地研究者による講義を受講(午前および午後、2科目)(チューリッヒ泊)
8月25日: ユングフラウ高地観測所の見学(アルピグレン泊)
8月26日: チューリッヒ→グリンデルワルド氷河(アルピグレン泊)
8月27日: クライネシャイデック→ティーフェンバッハ 氷河での安全実習(ティーフェンバッハ泊)
8月28日~29日: ローヌ氷河観測実習(ティーフェンバッハ泊)
8月30日: ティーフェンバッハ→ツェルマット(ツェルマット泊)
8月31日: ゴルナー氷河
9月1日: 自主研修プログラム
9月2日: 氷河観測データの解析、発表準備(チューリッヒ泊)
9月3日: 氷河観測結果発表会、ETHにて講義の受講(1科目)(チューリッヒ泊)
9月4日: チューリヒ発
9月5日: (香港乗継)千歳着

 

スイスでの上記プログラムに先立って、4月15日~6月13日に北極・南極学カリキュラム・野外行動技術実習を実施した。この実習は野外観測を安全に実施するために必要となる技術や装備について学ぶプログラムである。3日間の野外実習を含むプログラム受講を実習参加の条件としており、スイス実習での安全を確保する役割を担っている。また6月26・29日には事前勉強会を開催し、氷河学、氷河地形学、スイスにおける地球科学、河川水文化学に関する講義、安全管理を含む事前情報提供を行った。

 

・実習前のプログラム
4月15日~6月13日:野外行動技術実習の受講(講義8回、野外実習3日間)
6月26・29日:氷河・氷河地形・河川水文化学・スイスにおける地球科学に関する事前勉強会の開催

・実習後のプログラム
9月中旬:ローヌ氷河観測レポートの提出、国際南極大学HPでの報告書、実習内容の紹介を公開
10月5日:大学内での報告会を開催

なお本年度の実習では、教員1名、大学院生1名、TA1名の旅費(大学院生はその一部)をLS予算にて支弁し、その他の参加大学院生の旅費についてはArCS-3北極域研究強化プロジェクト・人材育成事業の予算でその一部を支援した。この外部予算導入を可能とするために、北大外にも参加を公募して外部大学院生4名を受け入れた。またオスロ大学の大学院生はFieldEXプロジェクトから旅費支援を得た。

年度
2026年度
実施期間
2026/8/22~2026/9/5
分野
地球環境科学
エリア
欧州
派遣先
スイス
スイス連邦工科大学
実施責任者(所属部局・氏名)
北極域研究センター
杉山 慎 教授
提供科目名(開講部局・単位数)
北極・南極学特別実習I ・ スイス氷河実習(大学院レベル・2単位)
履修者公募の有無
無

更新日:2026年10月6日

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