留学プログラム

海外ラーニング・サテライト

持続的漁業を目指した日中協働型学習プログラム-長江流域をフィールドとして-

7月12日から27日にかけて,函館キャンパス水産学部の学生3名と大学院水産科学院の大学院生2名,短期支援員1名,教員3名の9名による,中国武漢にある華中農業大学との海外ラーニングサテライトLSを行った。昨年同様,ナイル川,アマゾン川に次ぐ世界第3位の長さを持つ河川である長江を舞台に,淡水魚の養殖施設,文化的施設の見学などを行った(本LSをLS長江2026とする)。海洋生物資源を主な教育・研究対象としてきた本学水産学部・水産科学院の学生にとって,中国で重要な位置を占める内水面漁業,淡水養殖,水産育種,水域環境保全について学ぶ機会となった。華中農業大学の学生6名(大学院生2名,学部生4名),教員1名とともに講義や実習を通して学習した。以下,日々の詳細である。
7月12日:東京成田空港集合。厦門経由でほぼ夜中に武漢着。
7月13日:午前)華中農業大学での開講式。華中農業大学側代表教員の高堅教授ならびに北海道大学側代表教員向井教授による挨拶並びに趣旨説明の後,華中農業大学・曹小娟教授による華中農業大学の紹介,参加者の自己紹介などを行った。午後)学内の資料館や博物館の見学とこれからの打合せ。
7月14日:午前)武漢中科瑞華生態科技有限公司を見学。水域生態保全・修復に注力し,主に水生生物保護,生態修復,魚道施設開発運用,生態検査を行っている。スマート養殖を推進し,「海水魚陸上養殖」循環水システムを構築している。午後)鄂州海大飼料有限公司を見学。国家級の武昌魚(ブッチャウオ)原種場であり,華中農業大学などと連携して「筋間骨のない武昌魚」を開発している。
7月15日:武漢から約1000 km西方に位置する成都まで飛行機で移動。
7月16日:華中農業大学の姉妹校である四川農業大学訪問。今年から水産の部局が独立した。ここで井尻教授の講義と楊教授によるウナギや淡水養殖魚の講義。その後,中国西部地域で水産飼料を生産する四川スティジャ飼料有限公司を見学。午後)四川潤兆水産有限公司を見学。「FROSISTA」 は同社の高級チョウザメキャビアブランドであり,自社養殖拠点による一貫生産体制を備えている。天全県川沢水産有限公司を見学。チョウザメ,ニジマスなどの水産種苗の人工増殖および成魚育成を主要事業としている。
7月17日:三星堆遺跡見学。
7月18日:パンダ繁殖研究基地見学。中国最大のパンダ飼育・研究・保護・普及教育センター。
7月19日:新幹線で7時間かけて荊州へ移動。
7月20日:長江水産研究所・ショウコウチョウ拠点見学。荊州に所在するチョウザメ保全の国家級拠点。種苗繁育,野生魚救護,増殖放流を行い,チョウザメ全人工繁殖技術を保有する。
7月21日:荊州博物館見学。重要収蔵品:鳳凰山古墳出土の西漢男性遺体。約2000年を経て軟組織が良好に残存し,極めて貴重な考古学的文化財。午後)リーユエン バイオテク有限公司を見学。高級水産飼料の研究開発,生産および販売をコア事業とする。
7月22日:潜江へ移動。湖北クレイフィッシュ産業持株集団を見学。潜江は中国におけるザリガニ加工・輸出の一大都市である。「稲田養ザリガニ」生態栽培モデルを普及させ,産学官が深く連携したザリガニ産業イノベーション体制を構築。
7月23日:武漢に戻り,終日プレゼンテーションの準備。
7月24日:午前)3グループが本プログラムを通じて得た知見について成果発表を行い,参加学生全員が英語による発表を担当した。午後)湖北省博物館見学。
7月25日:閉会晩餐会
7月26日:早朝武漢出発,武漢~厦門。厦門宿泊
7月27日:厦門~東京成田空港。成田空港で解散。
渡航前にプログラムの説明を含めたガイダンスを2回ほど実施し,その中で,実習を想定している地域や中国の漁業資源,養殖事業などについての事前学習を促した。

年度
2026年度
実施期間
2026/7/12~2026/7/27
分野
水産学
エリア
アジア
派遣先
中国
華中農業大学
実施責任者(所属部局・氏名)
水産科学研究院
向井 徹 教授
提供科目名(開講部局・単位数)
特別実習II (HUFS-HZAU Summer Course 2026)(学部専門科目・2単位)
水産科学特別実習II (HUFS-HZAU Summer Course 2026)(大学院レベル・2単位)
履修者公募の有無

更新日:2026年9月3日

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