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熱帯域における環境汚染の現況と対策
10月31日に参加者に対して事前指導を行い、河川の水質汚染状況、水質分析の項目と方法等について事前学習するよう指示をした。
11月10日午前に開会式を行い、その後、オリエンテーションを実施し、4つのグループに分かれて、グループ内でのプログラム参加者の役割やグループ名を考えることを通じてアイスブレイクを行った。続いて、プログラム参加者は神谷教授による吸着剤に関する講義を受けた。午後は、Roto教授からのオンラインによる講義を受けた。プログラム参加者は、インドネシア国内における環境問題、特にジョグジャカルタ市において過去に発生したムラピ山の噴火とその後に起きた洪水による被災状況と復興について理解した。その後、大学の施設を見学した。
11日午前は野呂教授による有機金属構造体の基礎とガス分離および水浄化に関する講義が北大から配信された。北川進 京大特別教授がノーベル化学賞を受賞した直後ということもあり、プログラム参加者は興味をもって講義を聴講した。現地(ガジャマダ大学)では神谷教授がモジュレーターを務め、学生と野呂教授の議論を進めた。続いてLiu助教によるパーフルオロアルキル化合物(PFAS)による水環境汚染の現状、特に日本国内における汚染状況の調査と現状についての講義が行われた。インドネシアでは今のところPFASによる環境汚染に関心が向けられておらず、特にガジャマダ大学の参加者から驚きと強い関心をもって講義が受け止められた。その後、神谷教授による触媒を使った水浄化に関する講義が行われた。今回のフィールド調査項目の一つでもある硝酸態窒素の触媒分解に関して、プログラム参加者から多くの質問が出された。
午後はEndang教授から水質基準、水質評価項目ならびに分析の方法についての講義を受けた。続いてSuherman教授から、熱帯雨林の破壊、プラスチックゴミの投棄や海洋汚染など現在、まさにインドネシア国内で問題になっている環境問題に関する講義と翌日のフィールド調査についての説明があった。その後、フィールド調査で採水した水の水質評価(分析)項目ならびにその水を処理する吸着剤について、グループで議論して決定した。最後に、フィールド調査に必要な器具類を確認した。
12日午前はCode川およびGajahwong川で採水調査を行った。採水はCode川の上流(街の外)と街中の中流と下流、およびGajahwong川の染織および革製品を製造する工業地帯内の2箇所の合計5箇所で行った。昼食後はガジャマダ大学に戻り、実験室において水質分析および吸着剤を用いた水処理実験を行った。
13日午前は、水質分析の続きをグループごとに実施、その後、データ解析(検量線の作成方法や予想外な実験結果の解釈等)が、神谷教授、Liu助教の指導のもとで行われた。午後は、沖野教授から淡水圏での環境汚染に関する研究事例を交えたオンライン講義が行われた。その後、Liu助教らの指導のもと、グループ発表の準備を行った。その日の夜は、ガジャマダ大学の招待を受け、両大学の教員、学生が参加して夕食会が実施され、交流を深めた。
14日午前は、前日午後に引き続きグループ発表の準備を行った。午後は、北海道大学およびガジャマダ大学の教員の参加のもと、グループ発表が実施された。また、学生および教員の投票によって、ベストプレゼンテーションのグループが決定された。閉会式では、参加者一人一人にCertificateが渡され、神谷教授による挨拶をもってプログラムは終了した。
15日は、オーバーツーリズムによる遺跡の劣化が問題となっているボロブドゥール寺院を見学し、16日にジョグジャカルタ市を発ち帰国した。
帰国後、プログラム参加者は、グループ発表で用いたプレゼンテーションを一部修正した上で、提出した。さらに、プログラム内で実施した水質分析結果についての考察をレポートとして提出した。
- 年度
- 2025年度
- 実施期間
-
2025/11/10~2025/11/15
- 分野
- 地球環境科学
- エリア
- アジア
- 派遣先
-
インドネシア
ガジャマダ大学
- 実施責任者(所属部局・氏名)
-
地球環境科学研究院
沖野龍文 教授
- 提供科目名(開講部局・単位数)
- 国際環境科学研究II(環境科学院・2単位)
- 履修者公募の有無
- 有
更新日:2026年3月31日