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留学情報
留学体験談
交換留学(プレトリア大学)
プレトリア大学_李 宗漢さん
- プログラム種別
- 交換留学
- 留学年
- 2024年
- 言語
- 英語
- 地域名
- アフリカ
- 行先国名
- 南アフリカ
- 大学名
- プレトリア大学
- 部局名
- 文学院
- 課程
- 修士
- 新渡戸カレッジ
- 非該当
プレトリア大学(南アフリカ共和国)2024年7月~2024年12月
【所要経費】
一ヶ月分
家賃:約三万円, 食費,一から三万円, 娯楽費(交通費含む):一から十万円, 往復航空運賃:十六万円
留学保険料(半年):1.5万円
1.渡航前の手続きについて
①ビザ(VISA)又は滞在許可書
約一ヶ月。経費は忘れましたが、5000円以内だったと思います。東京にある大使館へ伺い、必要書類を提出しました。
②航空券について
ヨハネスブルク国際空港:ANA,中国国際航空
2.到着直後の手続きについて
①大学関係
寮等への入居手続き、オリエンテーション、授業登録。授業登録は書類手続きが多いこと、事務がいい加減だったため、やや手こずりました。
②滞在許可書関係
忘れてしませんでした。
③その他
なし
3.留学生活について
①大学関係
美しい自然と文武両道な生徒が溢れているキャンパスでした。アジア人がほぼいないキャンパスライフが特に新鮮だったのを覚えています。
②大学の所在する街(町)の様子
買い物の利便性はかなり高いです。寮から歩いて5分のところにスーパーがありました。加えて、フルーツ、バジル、肉、チーズ、ハム、オリーブ…etcの全てが美味しいのに加え、日本よりはるかに安い値段で購入できました。一部の場所では何故かコーラとモンスターが水より安い値段で販売されていて驚いたのも覚えています。移動は基本的にUberタクシーでした。これも日本と比べて格段に安かったです。45kmで4000円くらいです。友人と割ればさらに安くなります。
治安は悪いと言われています。寮の女友達が寮のすぐそばで誘拐されそうになったことや、「あいつのクラスメイトが殺された」などの話を聞きました。所見を述べさせていただくと、南アフリカは生物学的な性差や、肌の色がかなり行動規範に直結する環境だったと思います。男性だと特段治安が悪いと感じたことはありませんが、現地の女性友達はあらゆることに気を使っている印象でした。
なお、プレトリアは桜があることでも知られています。綺麗でした。
③授業について(そのⅠ)
人種の哲学の授業を受けました。内容はいわゆる批判理論を人種概念に適用し分析するというものでした。日本に住んでいると人種問題に遭遇することがまずないため、向こうが前提としている考えを理解するのにも一苦労。加えて、黄色人種については全く論じられていなかったので、自分の哲学的問いとしてついぞ最後まで取り組むことができませんでした。
課題は毎週英文1000文字のレポートを書くものでした。先生による特別なサポートはかなり手厚かったです。優しい方でしたし、今でもやりとりをしています。
④授業について(そのⅡ)
(最も興味深かった授業)
Philosophy of Race: 何もかもが違う世界の学問を学んでいる気分になりました。例えば、「あなたの15歳の一人娘が山道を一人で歩いているとする。その子が熊か年齢不詳のおじさんどちらかに遭遇するとしたらどちらがいいか」というSNSで話題らしい思考実験を議論したときに、僕以外の全員が熊と答えていてマンマミーアとなったのを覚えています。「死ぬよりも嫌なことがある」と話していた生徒が印象的で、社会運動とかはそういったマインドから生じるんだろうな、と感心しました。一方で、「他者のこと過剰に疑いすぎだろ、いい人かもしれないじゃん。別にいいだろ、おじいさん。おじさんってだけで疑うのはどうなんだ?」とももちろん思いましたが、それは日本がすごく平和だからなのかもなあと考えたのも覚えています。
(最も困難だった授業)
Philosophy of Race:日本に住んでいると人種問題に遭遇することがまずないため、向こうが前提としている考えを理解するのにも一苦労。加えて、黄色人種については全く論じられていなかったので、自分の哲学的問いとしてついぞ最後まで取り組むことができませんでした。
⑤大学が提供するサービスについて
大学院生が授業を持っていました。哲学生徒は、例えば、経営学部にある倫理の授業を受け持ったり、writingに関して説明する授業を受け持っていました。彼らは、お金ももらえるし、教える立場になることでより理解が深まっていると述べていました。また、社会正義に関する課外活動もかなり多かったです。
4.住居と食事について
① 住居
シェアハウスの寮。ルームメイト有り。個室あり。一ヶ月約三万円。徒歩による通学時間5分。
② 食事
基本的に自炊かUbereats。週末は外食。
③インターネット環境
住居内でインターネットを使えた。特に問題なし。
④住居に関するアドバイス
激しく薦めます。
5.留学生活全般について
世界が美しくも残酷であること、そして人は一人では生きていけないことを改めて再認識しました。これまで20カ国以上の国へ行ってきましたが、旅行や留学は自身の不完全性を享受するうえでおすすめです。加えて、今回の留学では、人間や社会が腐敗したときにとりうる一形態に触れる機会にも恵まれたので、特に考えが深まりました。
南アフリカ留学は、語学改善の面(英語が公用語)でも、一生ものの経験の面でも、人間力の滋養の面でもかなりおすすめできます。アフリカンタイムというジョークがあるくらいで、時間にルーズな人にもおすすめです(僕にとっては天国でした)。僕は大学院での研究の都合上プレトリアに行きましたが、学部生で行くならケープタウン留学の方が絶対いいし、加えてかなり穴場だと思います。公用語は英語だし、ハワイに匹敵するかそれ以上の景観もある、外に行けばサファリもある、スカイダイビングもダイビングもある、周辺国家(e.g.ジンバブエ、ナミビア)にも格安で行ける、アジア人も少ない、アフリカ留学は他と差別化できる,なのに日本人で行こうとしている人が少ない、海鮮料理が美味しすぎる、比較的女性も安全…etcなので、特別な理由がない限りケープタウンでいいと思います(個人的にはハワイよりいいです)。
ちゃんとやることをやれば就活の際の目を引く強みにもなるんじゃないでしょうか。留学中に心配だったことは特にないです。毎日がすごく楽しかったし、今でもみんなとやりとりをしています。ポスドクになったらまた訪れようと考えています。太陽の色も星の数も全部違いました。最後に友人達三人とキャンピングカーでナミビアを一周して、そのままヨハネスブルクへ南アフリカを左から右へ横断した旅は一生忘れないと思います。
「多分もう一生訪れることのない街々と風景、話すことのないだろう人々」だとラベリングするとよりエモさが増し「もののあはれぇ..」となりました。留学中に問題は絶対起きますが、ちゃんと自分の意見を何度も強く主張すれば大抵は向こうが折れてくれます。南アフリカ留学は、外向的な人にとっては一考に値すると思います。