留学情報

留学体験談

交換留学(ウメオ大学)

ウメオ大学_橘井 崇人さん

プログラム種別
交換留学
留学年
2024年
言語
英語
地域名
欧州
行先国名
スウェーデン
大学名
ウメオ大学
部局名
法学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

ウメオ大学(スウェーデン)2024年9月~2025年1月

【所要経費】

私の場合は、一学期間でおよそ140万円でした。内訳としては、往復航空運賃が約40万円、残りは現地での生活費+保険料です。(保険料はおよそ6万円でした。教科書は不要であり、必要な場合は図書館で借りられるので経費は発生しませんでした。)

生活費について具体的には一月あたり、食費が約5万円、住居費が約6万円、交通費が約5000円、消耗品等生活に必要なものに約2万円、娯楽費等に約4万円といったかたちでした。

※抑えようと思えばさらに抑えられる可能性はありますし、旅行に行きたい方については200万円もあればとても余裕が持てると思います。

 

1.渡航前の手続きについて

①ビザ(VISA)又は滞在許可書

ビザは不要で居住許可を申請する必要があります。要した日数はおよそ一週間、経費はかかりません。日本ではすべての手続がオンラインで完結するので必要書類が揃っている場合はそれほど時間がかかりません。細かいことはうろ覚えなので申し訳ないのですが、高校の成績証明書や留学にかかる奨学金の受給証明書などを英文で取得し添付する必要があったかと思うので、それらの書類の準備が少し大変だったかなと思います。聞いた話によると、東京近辺に住んでいる方はこの手続が終わったあとに六本木かどこかにある大使館に直接赴いて書類を受け取る必要があるらしいのですが、北海道に住んでいる場合はその書類が郵送で送られてくるはずなので特にすることはありません。この書類の扱いについては後述します。

 

②航空券について

・行き:札幌 新千歳空港→バンコク スワンナプーム国際空港→ストックホルム アーランダ空港(タイ国際航空)、アーランダ空港→ウメオ空港(スカンジナビア航空)

・帰り:ウメオ空港→アーランダ空港(スカンジナビア航空)、アーランダ空港→アムステルダム スキポール空港→大阪 関西国際空港(KLMオランダ航空)、関西国際空港→新千歳空港(日本航空)

・大学最寄り:ウメオ空港(大学から車で10分以内)

・その他:航空券についてはtrip.comやgotogateなど格安航空券を売りにしている旅行会社で取得しました。ただこのようなサービスを利用する場合、念入りに項目等をチェックしていないと予期せぬ請求やトラブルに見舞われる可能性があるので、自信のない方やお金に余裕のある方は別の選択肢をとるべきだと思います。また、私が渡航した際にはロシアウクライナ問題等があり、迂回して遠回りするルートを選択せざるを得ませんでしたが、私が帰国した直後からANAが羽田からストックホルムまでの直行便を運航し始めたので、そちらを検討してみてもいいかもしれません。

 

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

・到着後にすべきこと:大学に行き寮の鍵を受け取る必要がありました。ただその受付が17時までとなっているため、その時間を過ぎてウメオに到着した場合は、その日は寮の部屋に入ることができないため、ホテル等に宿泊する必要があります。

・その他:大学関係で到着後にすべきことは他には特になかったように思います。基本的には出発半年ほど前から授業登録が始まるなど、多くは出発以前に済ませるような形になります。また、寮や授業登録関係についても、大学側から適宜丁寧に案内が下るので特に心配する必要はありません。

※注意点:・寮について…大学側からあるサイトに登録するようにまず伝えられますが、このサイトに登録した順に希望の部屋との契約を取ることができるようになります。つまり、早めにこのサイトに登録しないと、(ただでさえ留学生が多く寮を取得できないまま現地に到着する学生もいる中、)自らが希望する寮に住むこと、さらには部屋を獲得すること自体難しくなってしまうかもしれません。

・授業登録について…スウェーデンの学習システムは他の国々とは大きく異なっています。一応大学側のサイトに丁寧に説明は書かれているのですが、それだけでは理解して正しく授業を組むことは少し難しいかもしれません。具体的には、まず現地のシステム上の単位換算で30ECTS以上を一学期に履修しなければなりません。(留学生の場合、30以上でないと居住許可を取得できない。)そして開講されている授業ごとに、7.5・15・30ECTSという風に単位数が設定されています。つまり15ECTSの授業を二つ選択したり、7.5相当二つ+15相当一つを選択したりなどの裁量が与えられます。よって多くても四つ程度しか一学期に授業を選択しなくてよいのです。ここが日本とは大きく異なります。またこれとは別に、授業ごとに25・50・100%という風に授業ペース(どの程度集中して授業を受けるべきか)が設定されています。これは履修している授業の合計が100%になるように調整することを目安としており、一定期間内にこの数字を超えてしまうと授業日程が重なり合ってしまったり、課題のための充分な時間を確保したりすることが難しくなってしまいます。また最後に一学期が大きく四つの期間に分けられます。(例えば秋学期でいえば、9月・10月・11月~12月・1月といった具合に)先ほど一定期間内に100%を超えないような授業設定をする必要があると述べましたが、その一定期間とはこれらそれぞれを指します。要はこの三つの要素を勘案しながら授業登録をしなければなりません。(それでも日によっては授業が重なっていてどちらか一方には出席できないなど場合があります。)文章で説明するのが非常に難しいので、最後に私の例を記載して終わります。

(9月~10月:15ECTS・100%の授業一つ、11月~1月:7.5ECTS・50%の授業二つ)

1度組んでしまったものがやはり上手くいかなくて授業編成を変えたいとなった場合でも、その申請が通るケースというのは割と稀なので、よく考えてから組むことを推奨します。

 

②滞在許可書関係

ビザ又は滞在許可証の欄で触れた大使館から送られてくる書類についてはここで説明いたします。まず現地に着いたら、現地の移民局に赴いて居住許可カードを申請・受理する必要があります。この際に必要となるのが先ほどの書類です。出身国によって手続の流れや必要なものが異なるようなのですが、日本人に関しては私が説明した流れで問題ありません。この書類とパスポート、あとは入国手続で使用したような重要な書類群をまとめて持って行けば、申請時に困ることはないでしょう。この申請が終わると、二週間後くらいにカードを入手することができます。このカードは自ら受け取りにいっても良いし、寮の住所に送ってもらう形でも大丈夫です。いずれにしてもこの流れの中で経費はかかりません。

 

③その他

なし

 

3.留学生活について

①大学関係

ウメオ大学の特徴は、なんといっても国際色の豊かさだと思います。私が訪れた半年間だけでも800人ほどの留学生が訪れていました。普通に生活していたら、むしろスウェーデン人と関わる機会の方が少ないくらいです。またキャンパスはとても綺麗で、目の前には湖が臨めるなど自然豊かな地域としての特徴も感じることができます。都会に慣れている人々にとっては、様々な国籍の人々との交流や自然との関わりを通して心休まるキャンパスライフを味わうことができるでしょう。

 

②大学の所在する街(町)の様子

・治安:とても良いと思います。田舎よりの地域ということもあり、極度に警戒して生活する必要は全くないと思います。

・気候:北海道より若干寒いくらいだと認識しておけば問題ないでしょう。私が訪れたときはたまたまかもしれませんが、積雪量や気温は札幌近辺と大差なかったように思います。ただ冬は日照時間がとても短いので、そこは少し気にしておいても良いかもしれません。

・利便性:生活に必要なものは大抵近くのスーパーで手に入ります。以外と日本の調味料なども売っていたりするので過度に持参する必要もないと思います。

 

③授業について(そのⅠ)

・授業は合わせて三つ受講しました。

  • International Economic History(優秀な成績で合格)…1900年代の経済史を色々な国の歴史に基づいて紐解いていきます。課題は特にありませんでしたが、プレゼンや筆記試験が複数回ありました。
  • Family in Focus(合格)…世界中における家族構成の変遷や家族に対する価値観の形態などについて学びます。グループや個人でまとめた資料やディスカッションの様子に基づいて評価されます。
  • Comparative Law(不合格)…様々な法律の分野について、世界各国の現状やシステムを比較・評価します。プレゼンやディスカッション、最終レポート等に基づいて評価されます。

※最終レポートの発表会前に日本に帰ることになっていたため、レポートは完成していましたが発表することができませんでした。ここが困った点で、日本出発のだいぶ前に授業登録をしなければならないのにもかかわらず、授業スケジュールが公開される時期はとても遅いため、帰りの航空券を早めに取ってしまうとこのような問題が起きてしまいます。場合によっては帰りの航空券ももっていないと入国できないケースもあるので、このようにどうしようもなく不合格となってしまうケースもあり得ると思います。(その授業を運営している教授の対応次第でもありますが…)

 

④授業について(そのⅡ)
(最も興味深かった授業)

Family in Focus:日本の伝統的な性や家族に関する価値観が、他国と比較してどのような立ち位置にあるのかということ、また、他の国々ではどのような価値観が主流で、そこに住む人々はどのように感じているのかといったことを知ることができたから。

 

(最も困難だった授業)

Comparative Law:法律についての構造的な理解は前提として授業が進んでいくかつ、それらをもとに自国の現状を英語でそつなく説明することが求められるため。また、回によって全く異なる分野について学ぶため幅広い知識が求められる。

 

⑤大学が提供するサービスについて

課外活動について、大学側が留学生向けに様々なイベントを積極的に催してくれるのが特色だと感じました。みんなで自然を探求したり、バーでパーティーを通して交流を深めたりなど、留学生がスウェーデン、そしてウメオになじみつつ他国の学生と交流を深めるための企画を様々練ってくれます。

 

4.住居と食事について
① 住居

・種類:寮
・寮費:一ヶ月約4000sek(当時は約6万円前後、借りる部屋によって前後する)
・通学時間:徒歩15分ほど
・10人ほどの寮でキッチンのみ共同

 

② 食事

自炊していました。外食は円安の影響もあり高かったので自粛していました。

 

③インターネット環境

・パソコンは持参
・インターネットは通っており問題なく使えるが、Wi-Fiを利用したい場合は現地で購入する必要あり
・私の場合はWi-Fiを通さず、スマホをデザリングしてパソコンを使っていました。

 

④住居に関するアドバイス

正直言って微妙なところです。理由としては、水回りが少し汚いと感じる方もいらっしゃるかなと感じるためです。広さは充分であり、その辺が気にならない方は問題なく住めると思います。水回りの例としては、トイレが流れなくなったと思って、無理矢理何回も流していると、風呂場の排水溝から汚水が逆流してくるといったことがありました。そのような場合は管理人に電話かメールをして直してもらいましょう。割とすぐに来てくれると思います。

 

5.留学生活全般について

あなたは,この留学から何を学びましたか。同じ大学に留学を希望する人やその他の留学希望者へのアドバイスはありますか。また,何か問題が起こったときどうやって対処しましたか。留学中に心配だったこと(カルチュア・ショック,就職活動など)思いつくままに自由に記載してください。

私がこの留学を通して学んだことは、積極的にアクションを起こすことの大切さです。これは授業などの公の場やプライベートのどちらについても当てはまることだと思います。授業については、ウメオ大学においてはほとんどどの授業においても、ディスカッションを通じた授業への積極的な参加が求められます。この点が北海道大学での学びとは大きく異なる点だと私は感じており、ただ座って教授の話を聴くだけではなく、積極的な発言を通して学んだことを発散することが求められるのです。

そのような中では、ただ惰性で授業を聴きテストに臨むというようなことではなく、何に対しても自分の意見を持ち、積極的に学生間で意見を交換したり教授に質問したりすることが要求されます。このように、学生自身が貪欲かつ能動的に何かを学ぼうとしているという姿勢が、最も私にとって印象的なものであり、半年間かけて身に付けようともがいたものでありました。

また、私生活についても、自分の思っていることや感じていることは素直に伝えるべきであるということを学びました。日本人の性質上、何事も言葉ではなく雰囲気や態度で察してもらおうとしがちですが、他の国の人々と対等に関係を構築していくには、意見の違いや批判を恐れず積極的に自らが感じたことを言葉にしていくことが大切なのです。もちろん、留学を志す人はこのような姿勢を既にもっていると思われますが、もしウメオ大学への留学や他の国への留学を考えている人がいるのであれば、今一度この点を確認してほしいと思います。そうすることで、自身の留学生活をよりよいものにしていけるはずです。

また、もし留学を考えている方の中に語学力を心配している方がいるとしたら、その点は心配しなくても大丈夫だということを伝えたいです。実は私自身一度も海外に行ったことがなく、語学力について全く自信がない状態で留学をしました。もちろん最初は苦労しましたし、もっと語学力があればもっと深い話題について色々な人々と話すことができるという点から常に悔しさを感じていました。しかしながら、そのような状態の中でも常にもがき続けることが成長に繋がると思います。当然最初からその点を心配しないで留学を考えられることが一番ですが、仮に留学に際して語学力が欠けていると感じていたとしても、まずはその環境に飛び込んでみることも一つの選択だと思います。私はそうして現地で出会った人々から英語を教わるなど、日本の中では経験のできないようなことを沢山学ぶことができました。もちろん語学留学などを通して語学力の向上を図ってから交換留学を目指すというのも一つの選択肢だと思います。その点は、自身の現状や目的を鑑みて考えていくべきだと思うので、もし留学を志している人がいるのであれば、もう一度自分が留学を通して何を成し遂げたいのかを確認し直すことが大切だと思います。

以上が、私が留学を通して学んだことおよび留学を志している人へのアドバイスになります。留学中に起こった問題については、私自身よく準備してから現地へ向かったので、特にこれといったものはないと感じています。もし留学に際し何が不安を抱えていらっしゃる方がいるのであれば、事前にその地域のことをよく調べておくことだったり、実際に留学を経験した方のお話を聞くことだったりが有効な手段だと思います。

直接お話を聞くことができなくても、現代はインターネット上で必要な情報はあらかた得ることはできるため、特に心配はいらないと思います。初海外初1人暮らしであった私が、何も問題を抱えず帰国することができていることが何よりの証明となっていると思っているので、是非とも自分の道や選択を信じて頑張ってほしいです。

検索結果一覧へ戻る