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留学体験談

交換留学(アルバータ大学)

アルバータ大学_荒川 大地さん

プログラム種別
交換留学
留学年
2024年
言語
英語
地域名
北アメリカ
行先国名
カナダ
大学名
アルバータ大学
部局名
理学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

アルバータ大学(カナダ)2024年9月~2025年4月

【所要経費】

往復航空券が約25万円

一か月毎に住居費が約12万、食費が約5万、娯楽費が3万程度。

交通費は住居費同様、4か月分を大学に支払うことになっており、これにより市内のバス地下鉄が乗り放題になる。4か月分の支払いが約400CADなので1か月あたり1万円程度になる。

留学保険に関しては、渡航前に支払い済み、8か月で7万5千円ほどであった。

 

1.渡航前の手続きについて

ビザの種類は「Study Permit」でカナダのIRCC(Immigration, Refugees and Citizenship Canada)へ

申請した。初めにネット上で申請したのち、東京もしくは大阪にあるビザ申請センターにてバイオメトリクス認証の登録が必要になる。ビザ申請費が150CAD、バイオメトリクス登録費が85CADかかった。申請してから約1か月半から2か月程度で申請が受理されるが、余裕を見て少なくとも3か月以上前の申請が望ましい。

 

②航空券について

行きはAirCanada、帰りはWestJest航空を利用した。費用はAirCanadaのほうが約1.5倍から2倍くらい高い。経由地はバンクーバーかカルガリーで最終目的地はエドモントン国際空港になる。アメリカ、シアトルを経由したのち、バンクーバーを経由、エドモントンの最終着地という方法もあるにはあるが、費用に対して乗換の時間と手間がかかるので、個人的にはお勧めしない。カルガリーかバンクーバーのどちらを経由地とするかは金額及び出発・到着の時間によって選択すればよいと思う。利便性、費用ともに大きな差はない。

 

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

到着した当日に入居の手続きを済ませた。到着したのが、8月末日だったので、オリエンテーションの開催は9月3日の学期開始日からだった。授業の登録は出国前にすでに始まっているため、終了しており、寮も入寮手続きで部屋の鍵をもらいに行くだけで終了した。オリエンテーションでは学校生活のほか、携帯SiMカードの契約や銀行口座の開設、SIN(Social Insurance Number)の取得など幅広く展開されており、必要に応じて様々なサービスが受けられるので、積極的に参加することをお勧めする。唯一困ったことといえば、現地SiMを契約するまで、モバイルデータが使えないため、空港や学外でスマホが使えなかった。現地で契約するのもいいが、あらかじめ出国前に日本の代理会社を通して契約しておくほうが便利だと思う。

 

②滞在許可書関係

申請していないため、わからない。

 

③その他

特になし。

 

3.留学生活について

治安は良い。ダウンタウンのほうは現地の人曰く、悪いらしいが、大学周辺は基本的に犯罪等はそれほど多くない。せいぜいシェアハウス内で食べ物を無断で食べられたりするくらいである。しかし、ホームレスが多く、夜間に気軽に外に出ることはお勧めできない。また、そのせいで大学の建物は基本帝に施錠される。気候は滞在したのが9月~翌年の4月なので、冬の期間だったということもあり、ひたすら寒い。10月まではそこまで寒くないが、11月ころから急激に冷え、ピークの1,2月では、日中を通して最高気温がマイナス、最低気温は-30℃にも達する寒さとなる。寒いが雪はそれほど降らず、積雪量はせいぜい十数センチといったところである。利便性に関してはキャンパスを中心に地下鉄及びバスの発着があるので、かなりいい。スーパーから徒歩五分のところにバス停があるので、冬でも外に滞在している時間はかなり少なくできる。しかし、バスの運行は日本ほど時間通りとはいかないので、現地のアプリかグーグルマップで調べていくほうがよい。日用品などはWalmartでそろえられる。スーパーもいくつか種類があり、少し遠くまで行けばアジアンスーパーもあり、値段はかなり高いが、日本の食品も手に入る。

 

③授業について(そのⅠ)

内容は脊椎動物の進化及び、地球史などを選択していた。課題は基本的になく、テストの点数によって成績が決まった。留学生ということによるサポートは特になく、学術用語の英訳・和訳が最初は苦労したが、それくらいである。留学要件にある英語の外部試験のスコアが取れているなら、問題なく講義のスピードにはついていけるはずである。

 

④授業について(そのⅡ)
(最も興味深かった授業)

授業名は「Paleobiology of Vertebrates」で、脊椎動物の進化に関する授業で、実際の化石標本やレプリカを手に取って観察しながら、各部位の名称や機能、進化した理由について考察するのが最も楽しかった。

 

(最も困難だった授業)

授業名は「Geobiology(Ichnology)」で、生痕化石を用いた、堆積学の講義である。堆積環境の推定や産出している生痕化石の種類から石油などの資源が堆積しているかどうかなどの推定に関する内容で、単純に内容が難しいということもあり、大変だった。

 

⑤大学が提供するサービスについて

私が受講していた授業が古生物学、地学に偏っているため、全体はあまりわからないが、その分野に関して言えば、実際の標本を数多く用いて、地球史の詳細な事象についてすべて網羅していたので、間違いなく日本のどの大学よりも高度な授業が展開されているといえる。また、教授やTAとの距離が日本よりも近く、メールのやり取りも頻繁にしたり、教授との面談も何度か行ったりした。課外活動に関して言えばレクリエーションチームのようなものがあり、毎週金曜の夕方に英会話クラブを開いたりや、月に1度くらいのペースで日帰りか1泊2日の旅行を計画、参加者を募集していた。旅行の内容はロイヤルティレル博物館への訪問や、カルガリーとバンフへのツアー、冬にはスキーツアーも開催されていた。

 

4.住居と食事について

① 住居

寮で、2人一組または4人一組のシェアルームが基本だった。私は2人部屋で各人の個室があり、キッチン、バストイレが共同だった。キャンパス内の寮なので、講義棟までは徒歩5分ほどで行けた。ずっと同じ部屋に住んでおり、ルームメイトも同じだった。寮費は4か月を一回に支払う形で、計2回、8か月分を支払った。1回の支払いが5000CADほどだったので、1か月約1200CAD、日本円して12~13万円ほどかかっていた。

 

② 食事

基本的にすべて自炊していた。外食は月に1,2回ほどで一回に約3000円はかかるため、それほど気軽にはいっていなかった。時折ファストフードは食べていたが、それも自炊よりはお金がかかるので、旅行に行った時くらいである。アジアンスーパーは遠く、値段も高いので、ほとんど行かなかった。基本的には地元の一番安いスーパーに行き、パン、ソーセージ、ハム、卵を中心に、カレーなどを作って食べていた

 

③インターネット環境

ノートパソコンは持参した。授業資料などはすべてオンライン配布のみが基本なので、持っていかなければかなり苦労すると思う。寮に備え付けのWi-Fiがあり、ただで使えた。環境としては、基本的な学生生活を送るうえでは全く問題はない。しかし、研究や重いデータのやり取りには少々不安が残るという感じであった。不可能ではないと思う。

 

④住居に関するアドバイス

アルバータ大学に留学するにあたり、いくつか希望できる寮の候補はあるものの、利便性を考えると私の住んでいた「Hub Mall」が最も良いといえる。しかし、キッチン、バストイレが共用のため、それが嫌な人は少々家賃が高くなるが、「International House」に住んだほうが、バストイレも個人のものがあるので、快適に過ごせるかと思う。また、「International House」のほうが住人が基本的に各国からくる留学生のため、交流イベントがより多く開催されている。

 

5.留学生活全般について

私は専攻が古生物学ということもあり、北大より詳細な内容の講義が展開されているということで、アルバータ大学を選択した。アルバータ大学では当初の目的の通りの授業を受け、また、化石のクリーニングボランティアなどの経験もすることができた。今回の留学での最も大きな成果は、国外のネットワークを構築できたことにある。特に私は研究職を目指しており、博士課程やポスドクなど、後の進路について、海外へ行くことを元より想定していた。したがって、日本とは異なる環境において、友人がいたり、雰囲気やトラブルへの対処法などを身に着けられていたりというのは大きなアドバンテージになると考える。留学や、海外に行くこと自体が大きな経験になることは間違いないが、留学はあくまで手段であって目的ではないことを念頭においたうえで、ぜひ留学に行くべきだと考える。

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