留学情報

留学体験談

交換留学(ニューサウスウェールズ大学)

ニューサウスウェールズ大学_Sさん

プログラム種別
交換留学
留学年
2023年
言語
英語
地域名
オセアニア
行先国名
オーストラリア
大学名
ニューサウスウェールズ大学
部局名
経済学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)2024年2月~2024年12月

【所要経費】

◆総額:2,250,000円程度
往復航空券:130,000円
留学保険料:60,000円
教科書代:15,000円(すべて電子図書・授業によっては資料を電子配布)
住居費:1,700,000円
食費:120,000円
交通費:20,000円
娯楽費:200,000円

1.渡航前の手続きについて

・ビザ(VISA)又は滞在許可書

ビザ(VISA)の種類:学生ビザ(500)
申請先:オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)
ビザ(又は滞在許可書)を取得するために要した日数及び経費:即日発給されたが個人差あり 約7万円で取得したが、現在は値上げされた模様
手続きについて:オーストラリアの方針として留学生数の減少が掲げられ、自身が申請した時期の状況と大幅に変化している可能性がある。手続きについてはすべてオンラインで完了し、別途領事館に訪問することはない。

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

授業登録は出発前にできたので、到着直後はオリエンテーションと部屋探しが主にやらなければならないことであった。特に部屋について、留学先の大学は留学生の受け入れが盛んなことから寮の競争率が激しく、自身で部屋を探さなければならない事態になった。およそ2週間で見つけることができ、それまではバックパッカーホテルに滞在していた。特に大都市は住宅事情が厳しく、部屋探しにはそれなりに苦労することが予想される。

②滞在許可書関係

すべて国内で手続きが完了していたため、現地では特に何もしていない。

3.留学生活について

①大学関係

留学生の受け入れが盛んである。正規留学・交換留学含めて留学生数が総学生数の半分以上を占めている。そのため多様な学生がキャンパス内に溢れている。キャンパスの立地はシドニー中心部から少し外れた場所のため、雰囲気は落ち着いている。大学側が積極的に留学生同士の交流を促すイベントを開催していたため、それに参加することで友人作りおよび語学力向上につなげることができた。また、週ごとに学生ボランティアがさまざまな野外イベントを開催しており、ストレスを解消させるよう働きかけていた。

②大学の所在する街(町)の様子

治安は相当良い。滞在中に死傷事件や発砲事件が発生したものの、日本と同様にかなりのレアケースであるらしい。気候は大変過ごしやすいが、年間を通じて乾燥している。そのため寒暖差が激しく、筆者は滞在中に何回か体調を崩した。利便性も、生活必需品について困ることはまずない。大手スーパーマーケットが点在しており、必要なものはたいていそこで手に入る。

③授業についてⅠ(内容・課題・成績評価について、特別なサポート / 特に苦労したこと / 困ったこと等)

講義ベースのLectureとディスカッション中心のTutorialがひとつの授業として構成されている。授業によっては、講義とディスカッションがひとつのコマとして設計されているSeminarという形式もある。課題は小テスト・レポート・プレゼンテーション・期末試験が主である。成績評価は、試験を除いて事前にルーブリックが配布され、それに準拠する形で成果物を作成し、評価される形である。留学生としてのサポートは特になかった。特に苦労したことはディスカッションである。講義内容を理解しているだけでなく、それを英語で表現できるようにしていなければ議論に参加するのが難しく、事前の準備にかなりの時間を要した。また、用意したからといえども、発言しようとする意志が無ければ成果は出せなかった。

④授業についてⅡ(最も興味深かった授業 / 最も困難だった授業)

興味深い:Global Financial Reporting and Analysis

世界の会計的事情や会計基準の比較を扱う授業である。国際的にはたらくことおよび自身の専攻としての会計学をキャリアに生かしていくことの二つを念頭においたときに核となるような内容であり、自身の将来的な展望にかなり明確な知見をもたらしてくれたから。 北大では開講されていないような内容の講義で、かつそれを多様なバックグラウンドを持つ学生と学べたことが、自身にとって留学してよかったと思える要因の一つとなっている。

困難:Strategic Value Management

戦略論を、ケーススタディを通じて学習する授業である。先述したディスカッションが各授業で求められ、かつ現地学生にとっての最終学年で受講するようなレベルの講義であったため周囲の学生のレベルが非常に高く、ついていくことでさえ大変だった。終盤は自身の意見を発信できるようになっていったものの、まだまだ自身の無力さを痛感する授業だった。

4.住居と食事について

①住居

シェアハウスに滞在していた。家賃は週AU$370(≒¥37,000)、大学までは徒歩15分ほど、ルームメイトは自身を除き6人いた。そのうち5人が留学先大学の修士・博士課程在籍の留学生であった。

②食事

基本的に毎日自炊である。食費はおよそ¥10,000/月

③インターネット環境

ノートパソコンとiPadを持参した。住居内でインターネット使用可能(使用料は家賃込)、環境は通常利用する分には困ることがない程度であった。

④住居に関するアドバイス(後輩の皆さんに自分の住んでいた住居をすすめたいですか?)

基本的には勧めたい。上述の通り、特にシドニーは家賃が非常に高く、学生寮は上記以上である。そのため少しでも家賃を抑えたい場合はシェアハウスを利用するほかなくなってしまう。自身は自分の部屋を持っていたが、学生によっては一部屋を二人以上で借りる場合もありうる。予算と自身の生活スタイルで折衝することが重要である。

6.留学生活全般について

この留学から大きく3つのことを得た。一つ目は、文化の多様さに対する理解である。多民族国家と称されるオーストラリアには想像以上に多様な人々が暮らしていた。学内外でそうした人々と関わっていくことを通じて、自身のバックグラウンドもまたこれらの一部分にすぎないのだと実感した。これを契機に、自身のアイデンティティとはなにかを改めて考えたり、また他者に対するより広い理解やリスペクトをしたりできるようになった。二つ目は、将来のキャリアにおける目標である。ビジネスを専攻していたことも併せて、現代のグローバル社会では想像している以上に多様な人々が協業していることを学んだ。これを受け、自身の語学力もさながら、この留学で得た多文化への理解を踏まえた国際的なビジネスに関わっていくことで世界をよりよいものにしていきたいという思いが強まった。また、前述した自身のアイデンティティについて、多様な文化に触れる中で改めて自身の「日本」という背景への認識を深め、同時に日本と世界をつなぐ橋渡し役になることが、自身が最もやっていきたいことの一つであると考えるようになった。三つ目は、人の大切さである。日本にいる自身の友人・家族、そしてオーストラリアでできた新たな友人、これらと離れたり再会したりする機会を得たことで、あらためて自身に関わる人間の大切さを認識した。特に世界各国・地域に友人ができたことで、彼ら自身やその文化についてより深く知りたくなり、「彼らに再会する」という生涯にわたってのモチベーションを得ることができた。
アドバイスについて、留学経験者として2つの教訓を得た。ひとつは資金についてである。言うまでもないが、潤沢であればそれに越したことはない。特に交際費(外食など)はどれほどかかるか読めないため、月単位での予算を事前に設計しておくことが肝要である。大学によっては年間でどれくらいの費用がかかるかを示したウェブページを公開している場合もあるのでまずは調べてみるのがよい。もうひとつは語学力についてである。慣れない留学生活であるといえど、まったく時間が無いということはないはずである。例えば単語学習やスピーキングの練習など、空いた時間を利用して語学力の研鑽を続けるのが良いと思う。個人差あるだろうが、筆者はもし語学学習を継続していなければ、現在実感しているほどの専門科目の学びおよび人間関係の充実感は得られていないだろうと感じる。問題が発生したときについてだが、留学前に考えていたような大きなトラブルは発生しておらず、困ったという経験に関しては正直実感が乏しい。あるとすれば授業でのグループワークだが、たいていの場合でメッセージアプリでのチャットが用いられるので、そこで困ったことを相談・確認すれば筆者の場合解決した。総じてそれほど強く不安に感じる必要はないと思う。
心配事については二点挙げたい。一つは就職活動である。時期としては3年生のサマーインターンをまるごとスキップしたので、企業に対する理解およびインターン由来の選考ルートを逃してしまうという点で不安はある。ただし、現在はオンラインでの就職活動も盛んなのでそれほど不利だとは思わない。特に大都市ならば日本法人によるキャンパスリクルーティングが行われる可能性があるので、海外にいることがかえって利点となることもありえる。もうひとつはカルチャーショックについてである。筆者が特に恐れていたのは差別的な対応であった。しかしオーストラリアということもあってか、少なくとも学内ではそうしたことが発生することはない。またこちらとしても、政治や宗教など個々人の心情に対する最低限の理解があれば、表立ったトラブルが発生する可能性は限りなく低いと思う。なんにせよ各人に対するリスペクトをもつことは大前提であるが、こちらも必要以上に警戒する必要はないと感じた。

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