留学プログラム

海外ラーニング・サテライト

英国エジンバラ大学獣医学部との学生交流を主体とした世界標準獣医学教育の実践

 

北海道大学獣医学部の学生5名をエジンバラ大学獣医学部に派遣した。

事前学習としては、渡航に先だって、先方大学から5名の学生、1名の講師を受入、対面での合同カンファレンスを行ったことが大変有意義であった。両大学の研究内容を発表するだけでなく、スペシャリストセッションとして、エジンバラ大学のJohn Pate講師からは英国スコットランドでの馬にまつわる状況を、帯広畜産大学の馬の専門家南保泰雄先生にもオンラインで、日本・北海道における馬の文化についてお話しいただいたことは、東西の獣医環境の対比を学ぶまたとない機会となった。合同カンファレンスにはじまり、その後、エジンバラ大学と北海道大学からの参加者での北海道道東へのスタディーツアーも行った。そこでは北海道における野生動物の生態などを間近にみる機会に恵まれたが、そのツアーを通して、両大学の交流が活発に行われた。参加学生からの参加レポートを読むと、同じ獣医師を目指す者同士でお互いの学習環境の違いなどを英語で話しあえた事がよかったという主旨が両大学学生から寄せられており、学生同士の交流が活発に行われたことは、生涯を通じてお互いにとって良いインパクトを残したと考えられる。

このように十分な事前学習の機会を経て、エジンバラ大学学生達からの空港への出迎え・歓待を受けて、現地事業が開始した。到着翌日、ロスリン研究所での研究の紹介、附属施設での産業動物(鶏とブタ)の飼養管理や研究に関する講義・実習を受けた(1日)。また動物病院を活用した馬および小動物(犬、猫)の臨床獣医学に関する講義・実習を受講し、牧場でポニーを見る機会も設けられた(1日)。初めの二日間では実際に動物施設を近くで見学することができて、北大との違いや、学生の臨床への取り組み方の違いにふれた事で、北大学生にとって大いに刺激となったようだ。3日目は、エジンバラ大学および北海道大学のスタッフならびに派遣学生による合同発表会があった。テーマはSustainable Futures for Veterinary Scienceで、先方大学が獣医学部だけでなく、昨今全大学をあげて取り組んでいるsustainabilityというテーマについて、最先端の様子を現地でうかがい知ることができた。学生同士の研究発表の後、北大から渡航した2名のスタッフ、栁川洋二郎准教授からは、“Controlling GnRH for suppressing reproduction and aggression in zoo animals.”について、山﨑淳平准教授の研究“The role of DNA methylation in aging and cancer” について発表したが、大変興味深かったという意見が両大学から寄せられた。現地での合同発表会も双方向の研究交流が行われる良い機会となった。カンファレンス後の夜はホテルでスコットランドのダンスに親しむ時間も設けていただいた(1日)。また、LARIF (Large Animal Research and Imaging Facility)という最近建てられた大動物に関する施設について見学もおこなった(1日)。イングランドとの国境付近において森林再生に関する講義および現地実習を受講した(1日)。さらに、ハイランド地域において野生動物に関する研修を受けた(2日間)。特に、国立公園内で野生動物の保全活動や野生動物公園での動物福祉に配慮した展示方法について、現地の施設を見学しながら解説いただいた。毎年、野生動物公園(Highland Wildlife Park)の見学は学生達から好評を得ているが、今回も飼育方法や、餌の与え方についての詳細に説明いただいたことが、学生達の興味をそそったようで、そのことについてレポートに記述する学生が多かった。スケジュールの合間にエジンバラ市内にある史跡の見学に現地学生が同行し、随所でスコットランドの文化や慣習などに触れる機会を作っていただいた。

参加した学生全員から、研修内容をレポートにまとめて提出させた。なお、派遣学生の選考に当たっては、志望動機および英語力を評価し、研究院内IVEP運営委員会にて決定した。選考された学生は、他の派遣プログラム参加者と一緒に事前にネイティブスピーカーによる英語力強化のための授業(アカデミックイングリッシュ)を受講した。

年度
2024年度
実施期間
2024/9/14~2024/9/25
分野
獣医学
エリア
欧州
派遣先
イギリス
エジンバラ大学
実施責任者(所属部局・氏名)
獣医学研究院
坪田 敏男 教授
提供科目名(開講部局・単位数)
短期現地実習Ⅱ
アドバンスト演習 国際獣医学アドバンスト【英国(エジンバラ大学)における国際獣医学演習】
(獣医学部・1単位)
履修者公募の有無

更新日:2024年11月5日

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