留学情報

留学体験談

交換留学(ブリティッシュコロンビア大学)

ブリティッシュコロンビア大学_Kさん

プログラム種別
交換留学
留学年
2023年
言語
英語
地域名
北アメリカ
行先国名
カナダ
大学名
ブリティッシュコロンビア大学
部局名
文学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)2023年8月~2024年4月

【所要経費】
1年間で総額約250万円を要した。往復航空運賃は30万円ほど、留学保険料は8万円程度、教科書代は3万円程度、食費は一食が1000円程度×3回×240日=70万円程度、交通費は学費に含まれているため無料。娯楽費(旅行やお出かけ)が総額100万円程度。その他雑費が30万円程度かかった。

1.渡航前の手続きについて

・ビザ(VISA)又は滞在許可書

取得まで3か月程度。VISA申請をオンラインで行った後、東京で指紋認証を取ってから現地に行った。

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

授業開始日の直前にオリエンテーションがあった。世界中の交換留学生に対して、オープンキャンパスのような大学構内を紹介してもらえるコーナーがあった。授業登録や寮への手続きも行った。入寮ボランティアを志願していたため、他の新入生のお手伝いを行った。
空港に到着してから、どのように大学に行くのかの経路を入念に確認しておいた方がいい。私は夜11時に空港に到着したが、その時間は大学オフィスが閉まっていたため、空港で朝まで過ごした。その後、バスの経路や電車の降車駅も間違ってしまったため、事前にしらべておくことが重要である。

②滞在許可書関係

申請していない。VISAの時のみ滞在日数を申請した。

3.留学生活について

①大学関係

UBCは北海道大学と大変気候やキャンパスの環境が似ている。自然に囲まれており、キャンパス内にはリスがたくさん生息する。また、冬は雪も降るため、キャンパス一面が真っ白になるシーズンもある。大学内はアジア人の比率が北米内では特筆して高く、約4割を中国人やインド人、シンガポール人などが占めているのも特徴である。差別などは一切なく、世界中から優秀な生徒が集まっており、世界ランキングも東京大学と変わらない。

②大学の所在する街(町)の様子

治安は概していいが、殺人事件は滞在中キャンパス内で二回ほどあった。夜は外出を避けた方がよく、大麻なども合法のため、週末夜は特に危険である。キャンパス周辺は比較的治安も良く、住宅街とは3kmに渡る森を隔てているため、ほとんどの住人が学生か大学関係者である。都心部やダウンタウンは治安が悪い場所も多く、特にチャイナタウンはホームレスが非常に多い。昼間でも訪れない方がいい。

③授業についてⅠ(内容・課題・成績評価について、特別なサポート / 特に苦労したこと / 困ったこと等)

授業は大変難しい。世界中の優秀な生徒が集まっていることもあり、単位を取ることは大変困難であった。また、宿題の数がかなり多く、毎週、北海道大学の期末テストほど勉強しなければいけない。成績評価なども極めて中立的かつ相対的であり、平均点が高すぎた場合は全員の評価が相対的に下がる。一方で平均点が低い場合は70点前後まで調整される。留学生ということで特別なサポートを受けられるわけではなく、皆が同じ立場にたって中立に評価される現状は、大変辛かった。

④授業についてⅡ(最も興味深かった授業 / 最も困難だった授業)

興味深い:文化心理学。予てから、文化心理学分野における世界的権威である、スティーブン・ハイネの講義を受けたいと思い留学したため、本講義は大変印象深かった。テストの内容は難しかったものの、毎回講義が非常に面白く、その場でアンケートを取り、実験結果を示してくれるといった講義も絶品であった。

困難:森林科学の講義である。最も初歩的な講義を受講したが、専門用語が非常に多く、まったく理解が進まなかった。帰国してもHISを複数受講しているのも、この講義での挫折が大きい。

4.住居と食事について

①住居

寮は大学に15棟ほどあり、自分は一軒家の寮で5人のルームメイトと暮らしていた。大学敷地内にあるため、通学時間は徒歩で15分~30分(北大の3倍程度の敷地面積)だが、自転車やバイク、電動スクーターを使って通学する生徒もいた。寮費は一カ月にCAN$850ほどであった。

②食事

食事は基本自炊と賄いだった。奨学金と現地のアルバイト代で生活していた私は、パスタやうどんを湯掻いて食べ、週末は教会やフードバンクで食料を頂いた。ルームメイトと週に数回ともに食事をとる機会もあり、時々外食もした。

③インターネット環境

住居内はインターネットがほとんどつながらなかった。大学敷地内には基本的に無料のWi-Fiが通っているが、自分が住んでいた寮は大学の隅っこにあったため、自分たちで回線を買っていた。

④住居に関するアドバイス(後輩の皆さんに自分の住んでいた住居をすすめたいですか?)

強く勧めたい。一軒家で留学生5人と生活する機会は後にも先にも無いと思うので、マンションで一人ぐらしが出来る形態もあるが、同じ家で住むことで各段に英語力が向上する。

6.留学生活全般について

私は2023年9月から2024年4月まで、カナダのブリティッシュコロンビア大学に交換留学をした。文化心理学の世界的権威であるスティーブン・ハイネ先生をはじめ、心理学分野におけるトップランナーが集う大学で、学びをより深めたいという思いで留学を決意した。しかし、今回の留学は私にとって初めての海外長期滞在だったため、当初は多方面で苦労した。まず、勉強面において、日々の授業における英語には大変苦戦した。心理学の中でも新たに学習する内容を、英語を使って習得するため、予習復習に大部分の時間を費やした。また、数々のテストがほとんど毎週あり多くの挫折を経験したが、未だかつてないほど勉学に取り組むことが出来た。19もの心理学実験に参加し、実験デザインや質問の内容なども貪欲に吸収した。アジア人と欧米人がほとんど同数のバンクーバーで、日々の生活から得られる研究アイデアを先生に質問し、より楽しく勉強することが出来た。授業内外で多くの友人にも恵まれ、国や文化を超えて、生活することの楽しさも改めて感じることが出来た。金銭面でも大変苦労した。私はみずほ国際交流奨学財団奨学金と現地でのアルバイト、新たに始めたインターンシップで生活費を捻出していたが、物価の影響により寮費や食費が日本の二倍以上する中で、最後まで生活には苦労した。クレジットカードが止まることも多々生じ、周囲の裕福な学生と比較して無力感に苛まれる日も多かったが、ルームメイトに食事を共有してもらったり、無料でフードバンクから食料を頂くことで、周囲と協力して強かに生き抜く力が身に着いた。留学先での就職活動も怠らなかった。留学を通して、私は日本のために世界で働くことに大変やりがいを感じ、将来のキャリアプランをより明確に想起することが出来た。バンクーバーで直接日系企業の現地法人に訪問させていただき、世界で活躍する日本人のキャリア観やこれまでの経験についてお話を伺った。時差がある中でのセミナーやオンラインでの面接を経て、最終的に自分の夢に近づくことの出来る業界から内定を頂くことが出来た。このように、私にとって留学生活は決して簡単では無かったものの、日々刺激的な生活を送ることが出来た。日本での生活と比べ不慣れな部分も多かったが、周囲の友人と協力しながら生活することで、適応力も身に着いた。また、数多くの苦労を経験することが出来たからこそ、私はより成長し、留学を心から楽しむことが出来た。私がこのような貴重な経験をすることが出来たのも、奨学金や周囲の助けのお陰である。また、周囲の方々のアドバイスやサポートにより、ここまで来ることが出来た。これを見てくださっている全ての方に心より感謝申し上げたい。帰国後は文化心理学の研究に注力しながら、金銭的に留学が困難な学生の支援も行っていきたい。

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