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留学体験談

交換留学(トゥルク大学)

トゥルク大学_Nさん

プログラム種別
交換留学
留学年
2023年
言語
英語
地域名
欧州
行先国名
フィンランド
大学名
トゥルク大学
部局名
文学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

トゥルク大学(フィンランド)2023年8月~2024年5月

【所要経費】
往復航空運賃:30万円(往路と復路を別々で取ってしまったため)
教科書代:2.5万円(二学期分。受ける授業の単位数によって異なる。これは多い方。)
住居費:55,000円(水道、光熱費込)
食費:5万円(ひと月)
交通費:5000円(ひと月)
Sim代:4000円(ひと月)
娯楽費:5万円(ひと月、学生団体主催のイベントがお酒の場が多かったため)

1.渡航前の手続きについて

・ビザ(VISA)又は滞在許可書

申し込みから実際の訪問予約日まで3週間ほど、またそれから約1か月後に在留許可証が届きました。費用は発行費用6万~7万円と東京にしかフィンランド大使館がなかったため、移動費がかかりました。やはり学期の途中ということもあり、5月に東京のフィンランド大使館に訪問するのは大変でした。

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

到着直後から私を担当してくださるチューターの方が最寄り駅まで迎えに来てくださってその後、鍵を渡してくれ、アパートまで送ってくれました。
後日、オリエンテーションでクラブ活動や授業登録の方法の説明を受けました。ここでは、オリエンテーションごとにキャンパスが異なるので注意が必要でした。

②滞在許可書関係

日本で獲得した滞在許可証をフィンランドで更新する必要があったのですが、大学から説明され、メールでの情報共有をされました。
手続きは大学で配布される書類を用意してセンターに持っていきました。その後1か月~3か月で更新承認メールが届きました。

3.留学生活について

①大学関係

トゥルク大学は非常に国際色豊かな大学でした。ESNという学生団体が国際交流を促進する活動を多く開催し、私たち留学生もその団体の加入し、ボランティアすることも可能でした。キャンパスの雰囲気は、地上から丘の上にかけてキャンパスがあるので、解放感もあり、心地の良いところでした。また、言語学習を推進しており、言語学習のためのクラブやイベントも多く開催されている点もトゥルク大学特有だと感じました。

②大学の所在する街(町)の様子

治安は本当に良いです。町で出会う人は笑顔で挨拶してくれます。スリや犯罪はあまり聞きませんでした。気候はフィンランドなので、冬は寒いですが、バスの運行は安定していたので移動も問題ありませんでした。小さい町ということもあり、バスと自転車でほとんどの移動はなんとかなります。買い物もスーパーマーケットが多くあるので、価格が安いスーパーマーケットに行けば、問題ありませんでした。店員さんも非常に親切な方ばかりでした。

③授業についてⅠ(内容・課題・成績評価について、特別なサポート / 特に苦労したこと / 困ったこと等)

授業の内容は、北海道大学で学習した専攻分野の基礎と応用なので、北海道大学での学習をおろそかにしていなければ問題ありませんでした。課題は授業ごとに異なるのですが、チェックされたり成績に影響を与えたりするものではなく、自分の授業での学習を効果的にするための準備という方が近いように感じます。成績評価は特殊で基本テストの結果依存だったのですが、成績に満足がいかない場合は3度まで再テストを受けて成績を上げることができます。留学生用のサポートはとくにはなかったのですが、もしかすると再テストの日程等は留学生用に柔軟に対応できるものになっていた気がします。また、日本でのレポート課題に比べて字数や書体も厳しいものになっており、参考文献や引用などの細かいけれど、重要なルールにいかに忠実に守ることができるのかを求められたうえでの課題の質だったので基礎的なところにも意識を向けることには苦労しました。

④授業についてⅡ(最も興味深かった授業 / 最も困難だった授業)

興味深い:留学の前期に受けた「Internship: School Experience」の講義です。そこでは、インターナショナルスクールにアシスタント教師として授業に参加、指導をすることが求められます。学年と指導科目は事前に決定されるのですが、そこも柔軟に申請さえすれば、どの学年でもどの科目でも参加することができます。また、学校創設記念のイベントや学習発表会のようなイベントも数多くあり、生徒や先生との交流ができます。

困難:最も困難だった授業も「Internship:School Experience」でした。授業参加者は合計86時間分、対面授業に参加する必要があり、指導案作成や同じ受講生と共同授業をするときには、その準備でそれ以上の時間を要すこととなるので、この授業に参加する生徒は他の授業の単位を落としたり、取得単位数を少なめに設定したりする人が多かったです。私は教育学部関連の科目に加えて文学部の授業を受けていたので、単位数は他の人より多く落単しないように自宅での勉強の時間を増やしていたので、より困難だった授業になったのかもしれません。

4.住居と食事について

①住居

寮でシェアハウスをしていました。寝室は別です。大学へは徒歩で25分、バスで15分、自転車で10分でした。寮費は電気代水道代込で1月55,000円(340ユーロ)と良心的でした。
私の寮は大きな学生村の中に位置しており、個人部屋は大学の近く、ルームシェアなら大学から離れたところに位置していました。そのため、個人部屋の友人のところまで徒歩で10分かかり、若干不便だったのですが、ルームメイトに恵まれ、素敵な生活になりました。またサウナや洗濯機は、アパート5棟おきに一つくらいあったので便利でした。

②食事

朝ごはんは基本的に食べずお昼と夜ごはんは友人と大学の学食で食べていました。フィンランドは物価が高いのですが、学食は500円程度(2.95ユーロ)で一定かつ、町のいたるところにあったので利便性は高かったです。そのため自炊よりも学食を利用する頻度は多かったです。

③インターネット環境

コンピュータは持参しました。しかし、電圧の関係で、日本で使用していた充電器は使用できなかったので新しく購入しました。インターネットは私の家にはなかったのでルームメイトとともに購入し使用していました。おそらく大学に近いアパートに住んでいる人は比較的部屋も新しくインターネットもつながっていたのでと思います。

④住居に関するアドバイス(後輩の皆さんに自分の住んでいた住居をすすめたいですか?)

おすすめしたいです。ルームメイトとの交流がうまくいけば、彼らが心の支えになってくれたり、共に行動してくれたりするので毎日が華やかになります。

6.留学生活全般について
今回の留学から友人関係や人間関係の重要さ、難しさを学びました。私の大学の周辺に3つの他の大学も立地しており、計4つの大学が密接な交流を持っていました。そのため、留学生の規模も大きくなり、多くの人々に出会うことができ、国籍問わず気の合う友人や尊敬し合える人間関係を構築することができました。その一方で、いくら規模が大きいからと言って留学生と言うコミュニティは狭く感じることもあります。日本での学生生活では、一度特定の友人との仲が悪くなっても他にも多くのコミュニティが存在しており、逃げ場、対処の仕様があるように感じました。しかし、留学先ではいろいろなコミュニティがあったとしても留学生としてある程度閉ざされたコミュニティに属し続けなければいけません。その際に、うまくいっていない友人関係の相手や友人同士がいる交流の場をどのように対処するか、避けることも考えながらその場を楽しむというのは難しいものでした。また、日本では周りにある程度似た境遇で育ち、似た学力の人間に囲まれて生活をしていたというのも一つの理由だと思います。そのような問題に対して対応していく能力が求められました。
留学先には日本人でも海外の方でも本当にいろいろな人がいるので、他の人間関係での悩みや留学生活での悩みを打ち明けることができるほど大好きで尊敬できる友人を見つけることが実りある留学への鍵だと思います。これが、僕が悩みや問題を抱えた時にできた対処策でした。
私は留学後にインターンシップ、北海道大学で教育実習、博物館実習、大学院進学を予定しており、スケジュールの管理や北海道大学事務部の方との連絡が本当に大変でした。そのため、事務部や教授への連絡が遅くなってしまったり、留学先での授業がおろそかになってしまったりなどの弊害が多くありました。私からこれらのことでアドバイスできるとするならば、留学に行く前の段階から自力で調査を進めておき、さらに事務部の方にも事前にキャリアプランを伝えておくことが重要であるということです。しかし、留学を経験していく中でキャリアプランなんてものは変更されるので、事務部の方や教授と密接な関係を築くことをお勧めします。また、仕方のないことですが、北大の中で留学を担当する方、大学院進学を担当する方、実習系を担当する方は全く異なるので情報共有が困難を極めます。今後留学に参加される方々には相当の覚悟と運をもって、準備と実践を通して留学とその先の進路を成功させてもらいたいです。

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