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留学体験談

交換留学(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)

スイス連邦工科大学チューリッヒ校_Sさん

プログラム種別
交換留学
留学年
2023年
言語
英語
地域名
欧州
行先国名
スイス
大学名
スイス連邦工科大学チューリッヒ校
部局名
農学部
課程
学士
新渡戸カレッジ
該当

スイス連邦工科大学チューリッヒ校(スイス)2023年9月~2024年2月

【所要経費】9月1日入国、2月15日出国の5か月半で合計約220万円を要した。

航空券25万円、保険料13万円(北大指定の旅行保険+ETH指定の健康保険)、寮費80万円、それ以外の毎月の出費が15~20万円。食費が大半。

1.渡航前の手続きについて

・ビザ(VISA)又は滞在許可書

日本のパスポートを持っていればビザは不要。居住許可証を発行する必要がある。まず大学で入学関連の書類を受け取り、その書類を持って市役所(Gemeindehaus)に行って手続きを行う。費用は1万円程度。後日顔写真と指紋採取のためにImmigration Officeを訪れる。その後1か月程度で居住許可証(カード)が送られてくる。

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

9月1日に入国、9月4日に居住許可証の発行に必要な寮の契約書、入学関係書類をキャンパスで受け取った。休み期間中の集中講義をとったので、最初の授業は9月10日から9月15日まで。留学生向けオリエンテーションは9月18日。授業は翌日19日から開始。最初の2週間は履修登録期間。北大と同じで授業の雰囲気を見て履修するかどうかを決めることができる。

寮は事前にメールで鍵の入手方法などの説明があり、初日のうちに担当者がキッチンなど共用設備について説明した。

スーツケースを2つ預けたが、チューリッヒ空港で返却されたのは1つだけで、2つ目はロストバゲージとなった。その場で紛失手続きを行い、荷物は別の便で後日チューリッヒに着いた。5日後くらいに再び空港を訪れて自力で回収。航空会社からの補償はなし。海外旅行保険の補償対象だったので、紛失証明等を保管しておいて、帰国後に申請して保険金3万円を受け取った。

②滞在許可書関係

居住許可証を発行する必要がある。まず大学で入学関連の書類を受け取り、その書類を持って市役所(Gemeindehaus)に行って手続きを行う。費用は1万円程度。後日顔写真と指紋採取のためにImmigration Officeを訪れる。その後1か月程度で居住許可証のカードが送られてくる。

居住許可証を受け取ったのは入国から2か月後くらい。日常的な身分証明としてはパスポートで十分なので、居住許可証は身分証明書としてはあまり使わなかった。

3.留学生活について

①大学関係

日本の大学以上に学生がとても勤勉で、夜遅くまでキャンパスに残って勉強している人が多いので良い刺激になる。

アクティビティが活発で、ジムや体育館がとても充実している。ほとんどのスポーツができる。

世界中から、それも著名な大学から留学生が多く来ているので、北大では会えないような人にたくさん出会える。授業の難易度も課題の量もかなり多いので、一緒に勉強を頑張れる友達を作るとストレスなく勉強できる。

②大学の所在する街(町)の様子

スイスの治安は日本と同レベルに良いので日常生活では完全に安心できる。夏は晴れの日が多く、気温は25℃程度で過ごしやすい。日射がとても強いので日焼け止めは必須。チューリッヒ湖で泳ぐのが夏の楽しみの一つだった。冬は雨、曇りが多く、晴れの日が少ないので少し気が滅入る。その分クリスマスの装飾やクリスマスマーケットが綺麗になる。雪はあまり降らない。しっかり積もったのは2回くらい。円安も相まって物価は日本の2~3倍。外食はまったくできない。大学の食堂でも一食1000円。自炊をすれば費用はかなり抑えられる。チューリッヒはトラムやバスが便利だが、これも運賃が高いので、中古の自転車を買えれば交通費も抑えられる。ドイツとスイスは日曜日にほとんどの店が閉まるので、食料などの買い物は土曜日に計画的に行う必要がある。

③授業についてⅠ(内容・課題・成績評価について、特別なサポート / 特に苦労したこと / 困ったこと等)

授業内容は、専門科目では教科書の内容を超えて、最新の論文などをもとに授業をしているケースが多かったので、北大よりも発展的に感じた。グループワークを取り入れているものが多く、周りの生徒とのコミュニケーションが非常に多い。英語で議論する能力が求められるので、日本人には最初は大変だが、逆に言えば、グループのメンバーに恵まれればその人たちに助けてもらいながら課題等を進められるので、慣れれば楽しい。プレゼン課題が課されることがとても多かった。こちらも慣れが必要だが、頑張れば何とかなる。留学生に向けた特別なサポートは特にない。

④授業についてⅡ(最も興味深かった授業 / 最も困難だった授業)

興味深い:Ecosystem Conservation and Restoration
半期(2か月弱)で一回4時間の授業。生態系の修復と保全がテーマだが、講義の時間はとても短く、学生間の議論や、ゲームを通して理論を学ぶ時間がとても多く、「授業」感がとても少ないユニークな授業だった。学期末のプレゼンのグループのメンバーが自分以外全員アメリカ人だったので、雑談も含めてグループで過ごす時間がとても楽しかった

困難:Corporate Sustainability
最初から最後までグループワークがあり、課題の量もとても多かった。内容は「企業の持続可能性」ととても広く、分離横断、異分野融合がとても重視されており、必要な知識がとても多かった。留学当初は英語で議論するのに慣れていなくて、議論に参加するのにも苦労した。この授業以外にもグループワークのある授業が多かったので、だんだん慣れて行って最後のほうはうまく議論に参加できるようになっていたと思う。

4.住居と食事について

①住居

留学生向けの寮。ベッド、トイレ、洗面台、勉強机、クローゼットなどは個室にある。シャワーとキッチンは共用。寮費は1か月770フラン程度(自分が行った時のレートで13万円)。複数ある学生寮のうち最もキャンパスから離れたところで、自転車で25分、バスとトラムで35分程度の通学時間。自転車は中古自転車の販売イベントで180フランで購入。約3万円。帰国前に友人に約1万円で売った。

②食事

ほとんど毎日自炊。授業がある日の昼食もサンドイッチを持参。大学の食堂を利用するのは週に一回程度。外食は半年間で3回のみ。

③インターネット環境

普段から授業で使っていたPCを持参。住居内のネットワークは良好。携帯電話のネットワークが月5千円でデータ量無制限のプランを利用していたので、テザリングで屋外でもPCでネットワークに繋がっていた。キャンパス内はWIFIが利用できる。

④住居に関するアドバイス

ETHの場合、寮を運営しているのはWokoという外部の企業で、特別な理由がない限り(友人宅など住む場所がある等)留学が決まって時点でWokoに学生寮を申し込むことになる。Wokoは複数の寮を管理しており、どこの寮に住むかは決められない。自分の住んでいたAlte Landstrasse98 はキャンパスから最も遠いので不便だが、その分チューリッヒ湖の景色が綺麗で、夏は寮の近所で湖水浴を楽しめるので、多少の不便さは我慢できると思う。

6.留学生活全般について

授業を通して得られたものは、まず知識の幅が大きく広がった。北大ではとらない/開講していないような内容の授業を多く履修したので、今後の大学での学業や研究、その後の進路選択に役に立つ知識が得られた。また上記の通り、多くの授業でグループワークや学生間の交流が多くあり、日常会話だけでなく、学術的・専門的な内容を英語で議論する能力がとても伸びたと感じている。授業を履修する以外にも研究室に所属して研究の手伝いと自分の卒論の計画を練っていたが、これは授業と異なり与えられるものではないので、自らアクションを起こす必要があったので、行動力と積極性が養われたと思う。留学中は北大では得られない新しい価値に囲まれているので、興味のあるものには積極的に行動することが大事など思う。生活面では、留学生向けの寮に住んでいたので、世界中から集まった学生と交流するなかでコミュニケーション能力が向上し、スイス以外の国についても知識を増やすことができた。ETHは世界的に著名な大学なので、そこにいる留学生も各国を代表する大学から来ている人たちばかりで、良い刺激を日々受けることができた。こうしてグローバルな視点で日常生活を送ることで、日本を俯瞰してみる視点が身に付き、良い面も悪い面も日本に対する解像度が上がったと感じている。上述の通り、ETHという大学のレベルの高さに圧倒されて最初はこの留学が成功するか不安を抱いていたが、しっかりと勉強時間を確保すれば北大生にも不可能なレベルの高さではないと思う。自分は友人にも恵まれ、学業も日常生活も大きなストレスを感じることなく安定した留学生活を送れたと思う。

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