留学情報

留学体験談

交換留学(ストラスブール大学)

ストラスブール大学_Yさん

プログラム種別
交換留学
留学年
2022年
言語
フランス語
地域名
欧州
行先国名
フランス
大学名
ストラスブール大学
部局名
文学部
課程
修士
新渡戸カレッジ
非該当

ストラスブール大学(フランス)2022年9月~2023年6月

【所要経費】航空券25万円、保険10万円、その他宿泊費、交通費5万円、娯楽費等20万円、家賃46,000円/月、食費3万円/月、携帯料金1,500円/月、雑費3,000円/月

1.渡航前の手続きについて

・ビザ(VISA)又は滞在許可書

フランスの長期学生ビザを取得しました。5月頃に手続きを開始し、6月半ばに東京大使館でビザ申請の手続きを行いました。その後7月頭にビザを受け取ることができました。手続きは以下の流れでした。まず、ビザ申請を行う前にCampusfrance(キャンパスフランス)のサイトで、<Etude en France>の手続きを行いました。<Etude en France>でアカウント作成、交換留学生として情報をオンラインフォームに登録(交換留学なので大使館での面接は免除)、オンラインフォーム認証後に15600円を指定された口座に振り込みました。「手続き料金受領のお知らせ」のメールを受信した後、在日フランス大使館のホームページでビザ申請の予約を取りました。大使館での申請時には、フランス語に訳した戸籍謄本を提出する必要があり、札幌アリアンスフランセーズでフランス語訳をお願いしました。大使館ではパスポートのほか指定された書類と返送用のレターパックの提出をし、ビザ申請費用を支払いました。渡航三か月前からビザ申請が可能でしたが、ビザ申請の予約枠は少なかったです。書類提出時に東京に行く必要があるので、早めに手続きを進めた方が安心できると感じました。大使館のサイトが分かりづらく、必要書類を準備するのに手間取りました。私は申請時点で寮がまだ決まっていなかったため、住居についての説明書類を作成し、一緒に提出しました。

2.到着直後の手続きについて

①大学関係

まずは寮に到着後、受付で鍵の受け取りと保証金の支払いを行いました。家賃等の支払いについては特に説明がなく、後から問い合わせをしました。家賃の支払いは、CROUSのサイトで自分の銀行口座を登録もしくは毎月受付で家賃の支払いという形でした。寮は到着後も工事が終わっておらず、私の部屋ではしばらく温かいシャワーを使うことができませんでした。シャワーについては受付に何度か問い合わせに行き、最終的に1週間ほどで修理してもらいました。授業開始前日に、国際交流課主催のオリエンテーションと校内散策に参加しました。同日午後は留学生同士でレクリエーションがありました。また私の学部は、授業開始後に自分で学部の教務課に行って登録しないと、学生証をもらえないシステムだったので(現地到着後に知りました)、大学の教務課で大学とフランス政府への登録手続きをしてもらいました。学生証受け取りまで約2週間かかりました。この間図書館などが使えなかったので、少し不便でした。また他の政府手続きは学生証がないと進まないものも多かったので、段取りが立てづらく、苦労しました。授業登録については、学部の留学生担当の先生と日本の担当教授にサインをもらい、教務課に提出しました。日本と違って決められた登録期間は特になく、授業を受けるためというよりは、学期最後のテストを受けるための登録、という感じでした。

②滞在許可書関係

長期学生ビザを有効にするための手続きをオンラインで行いました。詳しい手続き方法についてはキャンパスフランスのサイトの「フランス到着後の手続き」に記載されていました。オンライン申請だったので、すぐに申請できたように思います。申請時には滞在税として50€支払いました。

③その他

現地の銀行口座は、他の政府手続きを進めるために必要だったため、到着後すぐに開設しました。語学力に自信がなかったため緊張しましたが、特に詳しい用語等が分からなくても受付の方がリードしてくれたので、すぐに開くことができました。その後9月中にセキュリテソシアルという社会保険とcaf(住宅手当)の申請を行いました。フランスの政府関係の手続きはとても遅く、特にcafは申請受理から補助金の受け取りまで5か月ほどかかったので、早めに行うのがいいと思います。手続き手順については、キャンパスフランスのサイトに動画があがっていたので、それを参考にしました。手続きは複雑ですが、問い合わせメールの方には1週間ほどで返答があったので、特にトラブルなく進めることができました。

3.留学生活について

①大学関係

私のいた歴史科学部は少なかったですが、ストラスブール大学は大学全体としては留学生がとても多い大学で、色々な国出身の学生と触れ合う機会がありました。留学生同士で助け合えることも多く、助かりました。またストラスブール大学は歴史ある大学で、特に私の通っていた歴史科学部の校舎は大学内で一番古い建物だったので、雰囲気はとても良かったです。

②大学の所在する街(町)の様子

街の中心部が世界遺産に指定されていることもあり、中世風の街並みがとてもきれいでした。治安もとてもよく、暮らしていて不安を感じることは少なかったです。小さい街で、街の中心部に服屋やお土産屋、携帯ショップなどが集まっており、暮らしやすかったです。観光地の一つなので、特に冬のクリスマスマーケットの時期と夏は観光客が多かったです。
気候について、大陸の内部に位置していることもあり、冬は寒く、夏は日差しが強く暑い印象でした。冬も雪はほとんど降らず、札幌に比べると寒さも比較的ましか同じ程度だったので、そこまで住みづらさは感じませんでした。ただ夏に関しては5月中頃には暑くなってきたこと、またフランスにはクーラーがほとんどなかったこともあり、日差しの強さと暑さで夏バテしてしまいました。

③大学が提供するサービスについて

言語学部で留学生向けのフランス語の授業を開設しており、他の留学生と交流しつつ言語学習を進めることができた。基本的には自主学習を進めつつ、授業内で発表やディスカッションをするスタイルだった。フランス語学習に関する書籍も自由に読むことができ、フランス語力向上に役立てることができた。ほかにも留学生向けのイベントや学生向けのイベントが、大学内の交流サークル主催でほぼ毎週開催されていて、友達作りに役立てることができた。CROUSという大学生協にあたるところが、学生を観劇やスポーツなどに無料で招待しており、様々な活動を楽しむことができた。

4.住居と食事について

①住居

住居はポールアペルという大学から徒歩5分程度のところにあるCROUSの大学寮で、寮費は月に298€でした。部屋は10平米で広くはなかったですが、改修工事直後であったこともあり、とてもきれいでした。また収納は多く、お風呂とトイレも個人のものがあったため、想像以上に過ごしやすかったです。寮の一階に自習ルームや休憩室、小さなジムがついていました。キッチンは共有で、特に混雑はなく、いつでも使うことができました。キッチンでの交流も気が向いたら話す、といった感じでとても使いやすかったです。通学には主に自転車を使っていました。Velhopというレンタサイクルが街中にたくさんあり、学生料金で学期単位で貸し出していたので、一年間安く使用することができました。また路面電車やバスも走っていて、寮が遠い学生は定期券を作って通学していました。

②食事

節約したかったこともあり、基本的に自炊していました。寮の周りの学生も自炊をしている人は多かったです。パスタソースや缶詰が安く売られているため、簡単に自炊できました。全体的に日本より物価が高く、特に肉やたまごが高かったため、たんぱく質は基本的には豆やソーセージで摂っていました。日本食を食べたいときは、日本からめんつゆと、レンジでお米をたける容器を持って行って、お雑炊やだし巻き卵を食べていました。学食もあり、一食3.3€で前菜、メイン、デザートのセットを食べることができました。メニューは日本の学食と違って、毎日1種類か2種類の中から選ぶ形式でした。外食はかなり高かったので、たまに友達とご褒美感覚で食べに行っていました。

③インターネット環境

パソコンは日本から持参しました。授業中のノートもパソコンでとっている人が多かったので、パソコンは必需品だと感じました。寮にWi-Fiが通っていたので、寮の部屋ではそれを使っていました。私は問題なく使えましたが、かなり通信状況が悪い部屋もあったようです。携帯のSIMカードが日本よりかなり安く買えたため(1か月120GBで約10€)通信ができない時は、携帯のデータを使っていた人もいました

5.留学生活全般について

留学前は、自分が10か月間も海外で暮らすというのは全く想像できませんでした。留学を決めてからもかなり緊張や不安があり、海外で友達ができなかったらどうしよう、落ち込んでしまったらどうしよう、と悩むこともありました。しかし、留学後の今は自分の考え方も大きく変わったように感じ、留学して本当によかったと思っています。フランスでの留学に関しては、出発前の手続きの段階から、返信が来ないなどカルチャーショックの連続で、到着後も日常生活そのものが日本と全く異なり、最初は驚くことが多かったです。フランスは店員さんの機嫌の良し悪し、設備の故障や急なデモなどがあって、物事がうまく進むかは運次第なところが多く、最初は毎日翻弄されて疲労していました。しかし、やはり人は暮らしているうちに順応するようで、そのうち以前ほど落ち込んだり怒ったりせず、流すか、ネタとして笑うことができるようになりました。むしろ毎日何かが起こるので、退屈はしなかったように思います。流しきれない時には現地の学生や、他の留学生と話すことで、元気をもらっていました。特に留学生同士は異国で暮らしている仲間なので、出発前に想像していた以上にすぐに仲良くなれました。留学生活は、私にとって授業だけでなく日常生活すべてが挑戦続きでした。また、観劇や集会、旅行などに積極的に参加する機会が多くあり、このような留学生活を通して、新しいことに挑む勇気と自信を以前より持てたように感じます。さらに、フランスでは、自分の思いをしっかり主張することが必要な場面が多く、バーやカフェでも友達と自分の興味あることについて、楽しみつつディスカッションする機会が多くありました。留学先で現地の学生をはじめ、様々な国の留学生と交流したことで、異文化に生きている相手の考え方を知って受け入れること、逆に自分の気持ちをきちんと伝えるコミュニケーション方法を学べたように思います。実際に海外で暮らして、日本では気づかなかった日本の一面を、いい面も、悪い面も、知ることができました。また、外国人として、社会の中のマイノリティとして生活したのも自分は初めてだったので、貴重な経験になりました。留学先でのどんな経験も今後の自分の支えになると思うので、もし私のように不安に思っている人でも、ぜひ留学してみてほしいと思います。

 

検索結果一覧へ戻る