留学プログラム

海外ラーニング・サテライト

ザンビアにおける感染症

1)概要
本プログラムは、学部学生をザンビア大学に派遣し、日本では経験することが難しい感染症に関する講義や実習、フィールドでの実践教育を通じて、グローバルサウスにおける感染症問題への理解を深めることを目的として実施した。特に、国際社会において重要な課題となっている人獣共通感染症や家畜感染症について学ぶことで、学部学生の国際的視野を広げ、俯瞰的思考力および実践的能力を備えた獣医師人材の育成を目的としている。ザンビア大学では、アフリカにおけるウイルスおよび細菌に由来する感染症を中心に講義および実習が行われた。具体的には、狂犬病、炭疽、口蹄疫、結核など、国際的にも重要な人獣共通感染症や、畜産業に大きな経済的影響を及ぼす感染症について学習した。さらに、屠畜場など公衆衛生の現場を訪問し、食肉衛生管理や感染症対策がどのように実施されているかについて現場での見学および実習を通じて理解を深めた。これらの講義・実習およびフィールド教育を通じて、感染症の発生、診断、予防および制圧対策について総合的に学び、グローバルな感染症問題に対応できる獣医師としての基礎的素養を養うことを目指した。

2)事前学習およびオリエンテーション
派遣に先立ち、参加学生に対して事前学習およびオリエンテーションを実施した。現地での講義やディスカッションに円滑に参加できるよう、感染症学および獣医学分野に関連する専門英語を中心とした英語演習を実施し、英語によるコミュニケーション能力の向上を図った。さらに、渡航前には海外リスク管理に関するセミナーを受講させ、安全管理、感染症対策、現地での行動規範等について説明を行った。加えて、現地活動の概要や学習目標について共有するオリエンテーションを実施し、学生が主体的に学習に取り組むための準備を行った。

3)派遣方法
ザンビア大学(ザンビア共和国)には主に学部4~5年次の学生を派遣し、日本では発生事例が少ない、あるいは存在しない感染症や野生動物に関連する感染症について教育を行った。現地での教育には、本学大学院において教育研究指導を受け、本学で博士の学位を取得したザンビア大学の教員が参画し、講義および実習指導を行った。両大学のこれまでの研究教育連携を活かし、現地の感染症対策の実情に基づいた実践的な教育が実施された。ザンビア大学における講義、実習およびフィールド教育を通じて、日本では経験する機会の少ない感染症に対する診断、予防および制圧対策の実践的方法を学ぶことができた。

4)評価と成績管理
学生の学習成果については、引率教員が学生の学習態度、理解度、現地活動への参加状況等を踏まえて総合的に評価した。

5)学生支援と交流の拡大
現地では最低2名以上の引率教員が学生に同行し、安全管理および学習支援を行う体制を整えた。また、学生の生活および修学の拠点として、現地に派遣されている本学教員および研究員が生活支援および安全確保に努めた。さらに、ザンビア大学の学生との交流会を開催した。

年度
2025年度
実施期間
2025/9/6~2025/9/22
分野
獣医学
エリア
アフリカ
派遣先
ザンビア共和国
ザンビア大学
実施責任者(所属部局・氏名)
獣医学研究院
石塚真由美 教授
提供科目名(開講部局・単位数)
高度金属汚染地域における環境試料および家畜・野生動物・ヒト試料の汚染モニタリング手法(ザンビア共和国の事例研究)(獣医学院・1単位)
履修者公募の有無

更新日:2026年5月28日

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